「京都ニュース」No.39 昭和34(1959)年

| 目次 | 総時間 |
| 五条大橋完成 | 00:55 |
| 春ビナかえる-山科・黎明養鶏場- | 01:41 |
| 優秀スポーツマンをたたえる会-ギオン会館- | 01:04 |
| ようこそビジェさん-パリ市会議長京都市訪問- | 04:02 |


牛若丸と弁慶の故事で名高い五条大橋が、6年ぶりで完成。その竣工式と渡り初めが、春の薄日を受けて、去る2日、知名人およそ300名が参列して行われました。

午前11時、見物人に囲まれた高山市長が紅白のテープを切りました。

古式にのっとって、陶芸家清水六兵衛氏(師?)一家をはじめ、親子孫と3代続きの夫婦4組が渡り始め、手に手に日の丸を持った地元小学生や幼稚園児およそ500名がこれに続いて、久しぶりに復旧した五条大橋は終日にぎわいました。


柔らかな春の日差しを浴びて、東山区山科の一角で春ビナの孵化が行われました。

これは、農家の副業としてめっきり盛んになってきた養鶏の、品種改良のため、京都市農政課が毎年行っているもので、優秀な鶏の卵およそ1万5000個を選んで孵卵器に入れます。この孵卵器は中の空気を攪乱して調節しながら、37℃から38℃ぐらいの温度を保っています。

この中で3週間の間、卵を温めますと、私は雛になりたいとばかり卵たちはかわいらしい春ビナに変わって、めでたく誕生します。これを、オスとメスとに分けて、申し込みのあった農業組合へ配給するわけです。


33年度京都市優秀スポーツマンをたたえる会が、去る1日祇園会館で行われました。まず、高山市長に代わって松島助役が開会の挨拶を述べ、続いて表彰式に入りました。

この表彰式は、昨年全国各地で行われた競技で活躍した人たちを表彰するもので、団体の部を代表してサッカーチームの山城高校が賞状と記念品を、また、個人の部では、光華短大が代表して受けました。この後来賓の激励の言葉があり、光華短大のフジイヨシエさんが代表して、今後の活躍を誓う言葉を述べ、スポーツの歌「若き力」を全員で斉唱して幕を閉じました。


友情都市パリの首席代表???(ジャンルイ?)ビジェ夫妻は、去る13日、午前8時4分着の彗星で入洛しました。プラットホームに、高山市長夫妻はじめ関係者多数が待ち受ける中を、紺の背広にレインコートという軽い出で立ちでホームに降り立ったビジェ夫妻は、高山市長と友情を誓う固い握手を交わしました。

駅の正面では、日仏両国の小旗を持った小学生や市民の歓迎にも手を振ってこたえ、子どもたちと握手を交わすなどほほえましい親善ぶり。

都ホテルで小憩ののち、京都パリ両市の紋章を飾った京都市役所を訪れたビジェ氏は、市長室に入りイブキ教授の通訳で和やかに懇談しました。折から降りしきる小雪の中を、消防音楽隊の演奏に送られて市役所をあとにしました。午後から、桂離宮を見学した夫妻は、素晴らしいの連発です。この後、金閣寺に回って、この日は都ホテルで京都での第一夜を過ごしました。越えて14日は、午前中、清水寺をはじめ市内を観光しました。お昼は、野村別邸で開かれたガーデンパーティーにのぞみ、おでんや天ぷらなどの日本(※音飛び)料理に舌鼓を打つ夫妻でした。続いて、観世会館で開かれた市民歓迎会に出席。京響サロンアンサンブルの両国国歌演奏の後、舞台に上がったビジェ氏は、京都とパリの友情の花を咲かそう、と京都市民へのメッセージを述べました。

ビジェ氏から京都市へのプレゼントとして、パリ市の旗が高山市長に手渡され、京都市からお土産として贈られた紋付の羽織をさっそく羽織って披露する夫妻です。引き続いて、祇園、先斗町のきれいどころの舞踊を、また、能「羽衣」を鑑賞、市民歓迎会を終わりました。こうして、3日間にわたる友情の訪問を終えたビジェ氏は、16日朝、京都駅での記者会見にのぞみ、高山市長との共同コミュニケを発表。友情盟約を具体的に発展させ、学術、文化、経済、その他の交流によって、パリ京都両市を結ぶ絆をさらに深めようと約して、帰国の途に就きました。



