「京都ニュース」No.49 昭和35(1960)年


| 目次 | 総時間 | |
| 消防出初式(二条城前) | 01:18 | |
| トピックス | 京都会館建設中(岡崎公園) | 00:56 |
| 全国カナリアのど自慢コンクール | 00:37 | |
| 三十三間堂通し矢(1/15) | 00:40 | |
| 日野法界寺はだか踊り | 00:42 | |
| 建設すすむ名神高速道路(山科-桂川) | 02:24 | |


「京都ニュース 消防出初式 (二条城前) KYOTO NEWS」京都の消防出初式が、今年も1月11日、二条城前広場で行われました。

10時、センターポールのくす玉が割れて式が始まり、まず、島消防局長、松嶋助役、高田市会議長の言葉があって、消防職員・消防団員およそ3000人が参加。それに、京都消防の誇る機動部隊、あたご、ぎんりゅう、たから号など梯子自動車・化学自動車77台が加わって分列行進。

続いて、いろいろの消防訓練があった後、呼び物の消防時代行列が行われました。

今年は、いずれも消防団員の扮装で、昔ながらののんびりした大名火消、社寺火消、町火消、大正時代の蒸気ポンプが人目を楽しませました。

最後に、全消防車が筒先をそろえて一斉放水。晴れ上がった冬の空に美しい虹の橋を架け、京都の火の守りの力強さをご披露しました。

京都会館建設中(岡崎公園)

「トピックス」左京区の岡崎公園に京都市が建設中の京都会館は、今春4月の開館を控え今最後の仕上げを急いでいます。この京都会館には、2500人を収容する第一ホール、1200人を収容する第二ホール、600人の座席を備えた会議場のほか、ロビーや小会議室も完備しています。総工費およそ8億円、一昨年以来工事を急いでいた京都会館は今最後のお化粧中で、国際文化観光都市京都にふさわしい壮大な文化の殿堂として、花の4月こけら落としの予定です。

全国ローラーカナリアコンクールが15日、中京区のニッセキリョウで行われました。全国各府県からのど自慢のカナリアおよそ300羽が参加。風邪を引いた愛鳥を大火鉢でいたわるなど、飼い主たちもなかなか大変です。審査は、委員長の児玉さんの他、数人の審査員が苦心して歌わせながら、ベース、フリュートなど13部門に分けて歌声を細かく審査。チャンピオンには結局、左京区のお医者さんヤスエ氏の愛鳥が選ばれ、栄えの総理大臣賞を受けました。春を呼ぶカナリアののど自慢コンクールでした。

成人の日の1月15日、三十三間堂で恒例の通し矢が行われ、全国からおよそ500人が参加しました。堂内に設けられた射場では、今年成人となった人々の礼射の後、直径1m半の大的競技には教士錬士の肩書を持つ弓の先生から小学生の坊やまで服装もまちまち。

今年は、特に若い人たちの参加が目立ち、稽古着姿も凛々しい女性も交じって弓を競いました。

伏見区日野の法界寺では、1月14日夜、今年も裸踊りが行われました。元日から続いた五穀豊穣の祈願満願の夜、寒空に裸一貫で、頂礼頂礼の掛け声も勇ましく踊りぬきます。身を切るような井戸水のミズノリも、ものかは。国宝阿弥陀堂の広縁では、こうして数百年の伝統を持つ裸踊りが寒さを吹っ飛ばして行われました。


全国で255万台を数える自動車が、悪道路にひしめき合い交通事故はうなぎ上り。よほど運がなければ横断もできないというのが現状です。そこで、その悩みを解決しようとわが国最初の弾丸産業道路、名古屋・京都・大阪・神戸を二時間で結ぶ名神高速道路の建設が進められています。旧東海道とつながる京都の入り口、山科地区では、一昨年10月、全線のトップを切って着工され、今では八分どおり工事が進んで、後は舗装を待つばかりです。

俗に言うこのバイパスは、総工費およそ800億円で道路公団が着工。真ん中に緑地帯を挟み、上下線とも車が二台並んで走れる幅員24m4の往復4車線。自動車は平均100キロのスピードを出すことができ、すべて立体交差という高速道路。山科追分が京都への東入口となり、伏見区を横断して城南宮付近が南入口となって、それぞれインターチェンジが設けられ、京都市内への交通の便が図られています。本道(?)神戸方面へは、鴨川小枝橋上流と久世橋の下流におのおの架橋工事が進められ、この間塔ノ森下手は高架で結ぶという大工事。これらは幅員20mの橋で、完成も間近です。今、ここ寒風吹きすさぶ桂川では、東京タワーの工事を請け負った高い技術を持つ人々によって作業が続けられています。これらは、建設省の五ヵ年計画によるミサイルプランで、自動車専用道路を建設して一挙に交通難を解決しようとするものです。神戸・西宮・豊中・茨木・京都・追分・草津・八日市・彦根・大垣・小牧と、再来年全区間が開通する時、京都は国際都市として、また、近畿観光圏の中心地としての発展が約束されています。



