「京都ニュース」No.65 昭和38(1963)年

| 目次 | 総時間 | |
| 国際会館設計きまる | 01:28 | |
| すばらしいハイウェー 名神高速道路開通 | 01:05 | |
| スポーツの祭典 京都で五大都市体育大会 | 02:22 | |
| トピックス | 学童用陸橋(善志の橋7/26) | 00:38 |
| 阪急地下鉄四条河原町乗入れ | 00:52 | |
| 京都市疎水駐車場 | 00:57 | |
| 祇園祭山鉾巡行 | 01:15 | |


洛北・宝ヶ池に建設される国立国際会館の設計が決まりました。この会館は、世界第3の国際会議場となります。この設計は建設省が、設計コンクールとして一般から募集したもので、外国人も交えて195点の応募がありました。我が国建築界の権威や学識経験者、地元の高山市長ら11人のメンバーで構成される審査会が、慎重な審議を重ねた結果、最優秀作は東京の8人のグループの作品に決定。

当選作は、6階建ての超近代的な中に、日本古代建築のムードも漂わせた独創的な設計です。大・中・小合わせて4つの会議場をはじめ、委員会室、各国代表の控室などの施設が手際よくまとめてあります。完成は昭和40年。これにより、京都市は、パリ、ニューヨークなどと並ぶ国際会議の中心地として発展が約束されています。


世界的水準をゆく我が国最初のハイウェー、名神高速道路の尼崎・栗東間72キロが完成。7月15日、京都南インターチェンジで開通式が行われました。河野建設大臣、上村道路公団総裁が感激のテープを切り、夢のハイウェーがスタートしました。

200台の乗用車が平均時速70キロで快速パレード。この名神高速道路は全長191キロ。兵庫県西宮から愛知県小牧に至るもので、全線の開通は40年春の予定です。名古屋、京都、大阪、神戸の4大市が、この太いルートで直結されるのです。


社会人のスポーツの祭典、五大都市体育大会は、7月12日から3日間、西京極のスポーツセンターを中心に市内の各会場で繰り広げられました。第1日は、各都市の旗を先頭に、ファイトをみなぎらせての市中行進。市役所前のひな壇には、大会会長・高山市長をはじめ五大市の市長が並び、手を振って激励しました。

続いて京都会館で開会式。ご臨席になった秩父宮妃殿下は、この大会がスポーツの振興に貢献することを希望します、とご挨拶。京都市卓球選手のヤマナカさんが、選手を代表してフェアープレーを宣誓しました。妃殿下は、全部の会場を等しく回られて、熱心にご観戦。

西京極スポーツセンターの陸上競技場では、厳しい暑さの中を、ハードル、棒高跳び、ハイジャンプなどの各種陸上競技がデッドヒートを展開。一方、プールでも1ストロークを争う熱戦が繰り広げられました。新装なった市体育館は、バスケットボールの会場に当てられました。京都市は、男子が軟式庭球、女子がバドミントン、ソフトボールで優勝。総合では、男子が大阪、女子は名古屋が優勝。京都勢は、女子2位、男子3位と地元の声援に応えました。


交通事故から子どもを守ろうという人々の善意が実って、京都では初めての学童用陸橋が完成。7月26日、渡り初めが行われました。ここは吉祥院小学校に近い国道で、1日の交通量4万台という、市内きっての難所です。

近くの会社の社長さんが建設費200万円を、また道の両側の地主さんが土地を提供。高山市長が「善意の橋」と名付けました。

都心の四条通も車や人で大変な混雑です。阪急地下鉄四条河原町乗り入れの完成によって、都心部に新しいターミナルが誕生しました。真新しい烏丸と河原町のプラットホーム。地下鉄へのエスカレーターも、ラッシュの人波をスムーズに運びます。

また、四条通烏丸-河原町間の地下12階にできたプロムナードが、地上の歩行ラッシュ緩和に一役買っています。四条通の横断も、これを利用すれば絶対安全です。

でも、地上ではご覧のような混雑です。四条河原町の南、パレス劇場の下には、105台収容の駐車場ができました。

また、疏水の四条大橋からどんぐり橋までの間、長さ182メートル、幅15メートルに蓋をして作った73台収容の市営疏水駐車場も、7月12日完成。都心部の駐車難緩和に大きな力となっています。

祇園祭の山鉾巡行は2年ぶり。しかも、全部の山鉾がそろっての巡行とあって、空前の人出で賑わいました。

烏帽子、大紋の装束を身に付けた高山市長が、くじ改め。五位の少将の位を授かった長刀鉾のお稚児さんが、古式に従ってのしめ縄切り。長刀鉾を先頭に、函谷、月、鶏、菊水、放下、船の7基の鉾に、山13基がコンコンチキチンの祇園囃子も華やかに都大路を巡行。

数千人の青い目の観光客も、豪華なゴブラン織りの胴巻き、水引などで飾られた動く文化財に大喜び。全市挙げて、お祭りムードに沸き返った1日でした。



