「京都ニュース」No.70 昭和39(1964)年

| 目次 | 総時間 | |
| 「こどもの楽園」ひらく | 01:42 | |
| 勇気をもって市民みんなで(市民憲章) | 02:13 | |
| トピックス | ミロのビーナス公開中 | 00:40 |
| 新幹線試運転 | 00:48 | |
| 交通難の緩和対策すすむ | 駐車場ー京都産業会館(計画模型) 堀川通、国鉄立体交差 葛野中通山陰線立体交差 東山バイパス 御池大橋 |
02:48 |


大人の地獄を子どもの天国に、と高山市長が公約した「こどもの楽園」が緑に包まれた元宝ヶ池競輪場跡に誕生。この開園記念行事が5月10日行われました。高山市長もよいこの代表と手をつないで入場。この楽園はよいこのみんなのものですと挨拶。松ヶ崎小学校のサノキョウコさんは「ここで遊ぶ子どもはみんなお友達です。よいこになります。市長さん、ありがとう。」とお礼の言葉を述べ、よいこの代表と市長が記念のくす玉を割った後、中学のお兄さん方の吹奏楽の演奏や、松ヶ崎・大将軍小学校のよいこの鼓笛パレード、ガールスカウトのフォークダンスなどが華やかに繰り広げられました。

園内には子どもの体育の向上と夢を育てる施設がたくさん揃っています。小学校6年以下の子ども達と保護者しか入園できないという理想的な子どもの楽園です。


今年の市民憲章推進会議は、5月2日、京都会館会議場に市民の代表200人が集まって開かれ、市民憲章の推進方法などについて活発な討論が重ねられました。

制定第9年目の今年はオリンピックの年でもあり、京都には特に多くの外人観光客の入洛が予想されるので、今年の市民憲章推進目標は、「美しいまちをきずきましょう」「旅行者をあたたかくむかえましょう」の2つに決まりました。

美しいまちをきずきましょう 旅行者をあたたかくむかえましょう 美しい風光、数多い文化財などに惹かれて、わたくしたちの京都には年間1300万人もの観光客が訪れています。

また、日本の良さの残っている唯一の都市を味わいに、はるばる海を越えてやってくる外人観光客も年間20万人。市では外人観光客のためにガイド標識を新設しました。アルファベットと数字の組み合わせで、地図と見比べるだけで現在位置が分かります。外人観光客に話しかけられたときは、勇気をもって照れずに応対したいもの。親切にしてあげようという心は、きっと相手に通じることでしょう。

京の良さを守る運動も始まりました。長い年月積み重ねられ磨き上げられた良い伝統、貴重な文化財、明媚な風光。この京の良さは、京都市民の大きな誇りです。

1000年の歴史が今もなお生きているわたくしたちの京都。この京都の良さを守り、美しい街を築いて旅行者を温かく迎えること。これは市民1人ひとりの務めともいえましょう。


岡崎の京都市美術館で公開されているギリシャ彫刻のすい。ミロのヴィーナスです。

このミロのヴィーナスは、1820年、エーゲ海の入り地ミロ島で発掘され、フランスのルーヴル美術館に入って以来、パリから出たことのないという世界の至宝です。

京の街を走る夢の超特急。クリームとコバルトブルーのツートンカラーのスマートな車体は、ゆっくりと新京都駅に入ります。これは、大阪の鳥飼基地と米原の100キロ間で行われている、東海道新幹線の試運転の模様です。まだ時速70キロ程度という自動車並みの速さの試運転ですが、8月には全区間が完成。平均時速200キロ、京都・東京間3時間という夢は、もうあと一息となったわけです。


道路交通の悩みはますます募るばかりです。都心部の駐車難緩和のため、京都市では四条烏丸立体駐車場の建設にかかりました。

市バスターミナル・産業会館と合わせて建設されるこの立体駐車場は、地下2階・地上5階、300台収容できる公営では全国で初めての施設です。

堀川通 国鉄立体交差 堀川通を京阪国道・名神高速道路に結ぶための、東海道線との立体交差はこの秋完成を目標に工事が進んでいます。

葛野中通 山陰線立体交差 京都の西を南北に貫く新しい幹線道路、葛野中通りは、今、山陰線と丸太町通を一跨ぎする立体交差工事を急いでおり、40年春には完成します。

東山バイパス 国道1号線京津国道の混雑緩和のため、東山バイパスの造成工事が急ピッチで進められています。東山トンネルは西行き270mがすでに完成。これと並行して東行き240mのトンネル工事も進んでいます。この東山バイパスは、山科を横断、山科の東部で名神高速道路京都東インターチェンジと国道1号線に結ばれます。4車線全長6キロ。昭和40年全線完成を目指しています。

御池大橋 三条大橋から河原町三条付近の交通難を打開するための御池大橋は、今、急ピッチで工事を進めており、この秋には完成の予定です。

この橋ができれば、御池通から川端通を通り、三条通に出る新しいコースができます。

立体駐車場の建設・道路の立体交差・バイパスの造成など、交通難緩和に大わらわの京都市です。



