「京都ニュース」No.82 昭和41(1966)年

| 目次 | 総時間 | |
| 国際会館で日米合同国際会議 | 日米貿易経済合同委員会(国際会館初の国際会議)、ラスク国務長官、椎名外相 | 02:17 |
| 青少年に贈りもの 大悲山キャンプセンター | 01:41 | |
| 安全な場所で泳ごう | 01:51 | |
| 史上最大の山鉾巡行 28基の山鉾 | 02:15 | |


日米貿易経済合同委員会が、去る7月5日から3日間、左京区の国立京都国際会館で開かれました。

京都で開かれる初めての国際会議とあって、受け入れ態勢も慎重そのもの。アメリカ側からは、ラスク国務長官をはじめとして内務・農務・商務・労働の各長官、日本側からは、椎名外務大臣ほか大蔵・通産・農林・労働・運輸の各大臣が出席。

和やかなうちにも落ち着いた雰囲気の中で話し合いました。

一方、お茶会に招かれたご婦人方は、神妙に正座して古都の味を満喫。会議の後、二条城の清流園で開かれた市主催のレセプションに出席しました。

琴の音の流れる黄昏どきの庭を思い思いに散策。

夜に入り、薪能形式の『羽衣』を鑑賞したラスク長官は、この素晴らしい印象は、いつまでも私の心に残ることでしょうと語っていました。


...(※アルプス一万尺) 澄み切った空気と鮮やかな木々の緑、冷たい谷川の水。市では、青少年へのプレゼントとして、去る7月25日、左京区花背に大悲山キャンプセンターを開設しました。井上市長は、ここで身につけた貴重な体験を、今後の生活や勉強に生かしてくださいと挨拶。

...(※アルプス一万尺) キャンプで一番楽しいのは、なんといっても飯盒炊爨。ここには、テント・毛布・グランドシート・バケツ・鍋・掃除道具などが用意されており、使用量は一切いりません。

明々と燃え上がる炎の周りから、キャンプソングが夜のしじまに溶け込んでいきました。


元気な河童たちにとっては、もってこいのシーズン。ところが、毎年の事ながら水泳禁止の看板を尻目に泳いだため、溺れて死んだというケースが後を絶ちません。

1人も犠牲者を出すなと、警察をはじめ地元自治会やPTAの人たちは、交代で危険な河川をパトロール。市でも広報車を出動させて、水泳はプールか安全な水泳場でするよう繰り返し呼びかけています。

プールが近くにない子ども達の為に、疎水や桂川などに仮設水泳場が設けられていますが、ここでも念には念を入れてお母さんたちが見守っています。

市では今年度中に、新しく20の小中学校にプールを造ることにしました。そして、今後数年のうちには、ほとんどの学校にプールを完備する計画です。よい子の皆さん、この安全なプールで思いっきり泳ぎ、体を鍛えてください。


今年の祇園祭山鉾巡行は、後祭を前祭に合わせて行うことになったため、その前夜の宵山も75万人という戦後最高の人出で賑わいました。鉾の上、浴衣姿の囃子方が熱演する祇園囃子が流れ、提灯がくっきり浮かび、お祭り気分は最高潮。

明けて17日、先頭の長刀鉾が午前9時に四条烏丸を出発して、巡行はいよいよ本番。烏帽子・大紋・奉行姿の井上市長が巡行順位のくじ改め。28基の山鉾が延々1キロ半もの長い列を作って、史上最大の絵巻模様を繰り広げました。

方向転換は、ちょっとしたスリル。

御池通では、祇園囃子もテンポの速い戻り囃子。

昨年までの巡行では、船鉾が一番最後でしたが、今年は後祭の山8基が続きます。

梅雨明けのカンカン照りに加えて、人と熱気で祭り気分に沸きかえった一日でした。



