「京都ニュース」No.86 昭和42(1967)年

| 目次 | 総時間 |
| 富井清新市長スタート | 03:49 |
| 青い空の見えるうちに 大気汚染調査 | 02:07 |
| 都市建設すすむ(新山科浄水場、歩道新設、花園・山端立体交差) | 02:17 |


第21代京都市長を決める市長選挙は、去る2月6日から、激しい選挙戦が展開されました。

2月26日、市民の審判の投票日。心配されたお天気もまさに投票日和となり、総選挙に続く選挙で関心が薄いと言われながらも、子ども連れのお母さん方やお嬢さんもやや緊張した表情で意中の人に一票。

投票率は、この前の市長選を上回るおよそ54%になり、市民生活につながる市政への市民の真剣な態度が窺われました。一部分即日開票、27日午前8時半から京都市内25の開票所で一斉に開票が行われました。

午前10時半には当選決定。

結局、富井候補が25万3200票を獲得しました。

午前11時、選挙事務所にお祝いに駆けつけた蜷川知事や市民の万歳と拍手に迎えられて、感激に目を潤ませた富井さんは、当選して感無量です、140万市民のため民主市政を貫き市民の暮らしと健康を守りますと挨拶。

万歳、万歳、万歳 富井市長は3月1日午前9時半初登庁。市役所前広場で開かれた祝賀集会に臨み、力強くその決意を明らかにしました。...市の自治を確立をいたしまして、本当に民主的な、豊かな、楽しい、平和な京都市を作ることに皆さん方は、この(?)わたくしを... この後、市長室に入った新市長は落ち着く間もなく、市役所幹部職員に、血の通った市民サービス、清潔で公正な行政、安心して働ける明るい職場づくりの3つの柱を示し、初の記者会見で140万市民の意見を市政に反映し、京都の自治を確立し、京都府と協調していきたいと基本的な考えを明らかにしました。

明けて2日、市会本会議に出席、協力を要請しました。140万市民の暮らしと健康を守る富井市長の活躍を期待したいものです。


狭い道路にひしめき合うくるま、くるま、くるま。ここは京都市の中心、四条河原町。衛生局では、この車の排気ガスから働く人を守ろうと、お巡りさんや婦交さんに協力を願い、人の体に対しての影響調査を始めました。お巡りさんや婦交さんの血液検査や肺の働きなどを調べます。大阪・梅田交差点より汚れが多いという四条河原町で、車と戦う人々の体が心配です。

工業都市大阪よりも汚れが激しいという京都。何とかしなければと、京都市では京大防災研究所とタイアップ。ヘリコプターでの気流調査をする一方、気球を使って上空の亜硫酸ガスの濃度や湿度、風向き、風速、空気の汚れを調べます。

京都市の空は、地形が盆地になっているため汚れた空気が散りにくく、日増しにその汚れはひどくなっていきます。山麗しく水清いはずのこの京都。手遅れにならないうちにと思うのは誰しものこと。早急に根本的な対策が望まれます。


京の東・山科は昔の面影は消えて、人口は10年前のおよそ2倍となりました。ハイウェー、バイパスが通り住宅がビルが日ごとに増える山科。

ところが、水が問題。山科には30年前の1万2000人分の給水しかできない浄水場があるだけ。今のところ、蹴上浄水場から給水してようやく間に合っています。これではならじと、水道局では勧修寺に新山科浄水場を作る計画を立て、早速工事に取り掛かりました。この新山科浄水場は15万t、32万人分以上の給水能力を持つもので、来年度中には一部給水できることになっています。

新しい街づくりを進める一方、建設局では、交通事故をなくし安心して歩けるように、歩道のない道路に歩道をつける工事を市内7ヵ所で始めました。また、都市の動脈ともなる道路網の充実のため、各方面で工事が進められています。その1つ、左京区山端の修学院幡枝線と京福電鉄ならびに大原街道との立体交差も今年の秋開通を目指しています。これが開通すれば名神京都東インターチェンジ方面から国立京都国際会館を結ぶコースが完成。これで京都市の北部の発展が強められるとともに、市内の交通緩和にも役立つことでしょう。



