「京都ニュース」No.91 昭和43(1968)年
この「京都ニュース」No.91の映像は、立命館大学国際平和ミュージアムの依頼により、立命館大学アートリサーチセンターに保管されている16㎜フィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

| 目次 | 総時間 |
| こどもを交通事故から守ろう | 02:41 |
| 若がえる伝統産業 | 02:26 |
| 清潔なまちに | 03:38 |


死者165、負傷者1万6009。昨年京都市内でこれだけの人身事故がありました。人間は車の洪水から自分の身を守るのに精一杯。少し回り道でも命には代えられません。交通の激しい道。特に子供達の通学路のガードレールは必要。ちょっとかわいい歩道は新しく2万4000mもできました。

いろはを習う前から、優しい婦交さんと交通いろはのお勉強。しっかり手をあげて。万一の事故に備えて市が始めた1日1円の交通災害共済制度も市民の反響を呼んで39万人が加入。

こう情勢が厳しくなっては人に任せてはおけないと、市内のあちこちで地域ぐるみの市民運動が盛り上がってきました。 お母さん方やお姉さん方あるいはお父さんがたがよって、子供の安全のためにいろいろとやっていこうという自主的な催しがあっちこっちで起こってまいりました。

ご当地の本日のこの安全連合会の結成もその大きな一つの結晶であると私は思います。 今作っている交通公園。子供達が楽しくルールをマスターできるように、いろいろな設備が考えられています。みんなが地域で、職場で立ち上がって交通事故を無くしましょう。


社会に巣立つ若者たち。その若さを、新しさを、これからの仕事にぶつけて欲しいものです。この春中学校を卒業して仕事につく人はおよそ2000人。

東山区のワダさんは京都の伝統産業の一つ、清水焼の窯元で働くことになりました。

丹念に作られていく陶磁器。先輩に教わる彼女の目にはものを作る喜びに満ち満ちています。300年の歴史をもつ清水焼。ここ清水には2000人近い人が働いています。歴史と伝統を誇る清水焼も新しく生まれ変わろうとしています。山科に6万6000㎡の団地ができ、企業の体質改善に乗り出しています。

いくつかの企業が費用を出し合って共同の施設を作ったり新しいやり方を考えたり。京都市経済局ではこの伝統産業を守るため積極的に取り組んでいます。

時代を背負う若い人たちの養成や、技術面のアドバイス。さらに経営の近代化や、運転資金の貸し付けなどを行って企業全体が時代にあった新しい制度に発展するよう呼び掛けています。


毎日台所から出るゴミ。道にだしっぱなしのゴミ箱。道端に捨ててあるゴミ。市民の生活の向上と歩調を合わせて増えていくゴミ。

京都市内で出されるゴミは1日になんと900t。最近消費生活が活発になってきたせいか、5年間でかるく2倍になっています。市内で集めたゴミは清掃工場で燃やされます。

総工費13億円をかけて昨年10月完成した北部清掃工場は1日400tのゴミを処理しています。ひとつかみ3t。自動車2台分を炉の中へ。スイス製の特別の炉で900℃の熱を加えて完全に処理します。

燃えカスをだすのも自動式。煙やガスは5万Vの電気で衛生的に処理されて綺麗な水蒸気となって出ていきます。

操作は全てオートメーションで、人手がかからないのが自慢。夜も昼も休みなく働き続けます。このおかげで煙をもくもく出していた伏見清掃工場の古い炉は閉鎖されました。

ゴミはまだまだ増えていきます。昭和45年完成を目指して右京区の大枝に近代的な清掃工場をつくる計画を進めています。

今年の2月から週2回集めに回ることになりました。週2回どりでは毎週何曜日と何曜日というように集める日が決まっています。その日には忘れず面倒がらずにゴミをだしていただきたいものです。団地のアパートではこんな方法も使っています。ゴミ集めは雨の日も風の日も休みません。市民のみなさんの協力によって仕事ははかどるというもの。清潔な街を目指して今日もロードパッカーは出ていきます。



