2017.12.16infomation
1月19日に第三回桂花團治の「咄して観よかぃ」開催
「ハナシと昔映像のコラボ実験」と副題を付けた三代目桂花團治師匠による「咄して観よかぃ」は、全六回シリーズ。お勤め帰りの人にも足を運んで貰いやすいように、金曜日夜7時開始です。第一回目は9月29日に東西屋「ちんどん通信社」代表林幸治郎さんをゲストに「古今とーざい、大道芸」をテーマに賑やかに開催。そして第二回目は11月10日に講談師の玉田玉秀斎さんをゲストに「うらめしや~、もイロイロ」のテーマで繰り広げました。年が改まった1月19日に開催する第三回目は、歴史小説家の木下昌輝さんをゲストにお招きして「侍、そのプライドと実像」をテーマに開催します。
木下さんは、1974年奈良県生まれ。近畿大学理工学部建築学科を卒業後、ハウスメーカー勤務を経て、フリーライターに。2012年『宇喜多の捨て嫁』で第92回オール讀物新人賞を受賞し、単行本デビュー。同作は直木賞候補にもなり、’15年高校生直木賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞、舟橋聖一文学賞を受賞。『人魚ノ肉』は山田風太郎賞、『天下一の軽口男』は吉川英冶文学新人賞、『敵の名は、宮本武蔵』は山本周五郎賞、直木賞、山田風太郎賞の候補作となりました。他に『戦国24時 さいごの刻』があります。
そして11月24日に発売されたばかりの『秀吉の活』(幻冬舎)も。ご本人がツイッターに書かれたものによれば、「描きたかったのは等身大の人間秀吉。最初は今川家につかえ仕事がもらえず就活に失敗し、寧々との婚活では両親に猛反対され、誰よりもしくじりつつも天下人にのし上がった男の一代記を、就職婚活妊活などの活を通して書きました‼様々な活に悩む老若男女に読んでほしい‼」とあります。
当日は書籍販売も予定されていて、サインもしていただくことになっています。当館所蔵玩具映画の中から、いくつかの時代劇をご覧いただきながら、花團治さんと木下さんのトークをお楽しみください。もちろん花團治さんの熱のこもった落語の実演もございます。今回の演目は「佐々木裁き」。
名奉行佐々木信濃守が繰り出す難問奇問に、「四郎吉」という子どもが頓智で答え、居並ぶ役人たちを唸らせるという面白いお話。まるで頓智の一休さんみたいな四郎吉と奉行のやり取りが聞きどころですね。花團治さんの熱演を、ぜひ間近でお楽しみください‼
たくさんのお越しを心よりお待ちしております。