おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

火の兎 / 森山一輝監督作品 2022年1月12日(水)~16日(日)10:30~

火の兎

2018年、森山一輝監督作品、DV、カラー、ビスタサイズ、55分

受賞歴(招待上映を含む)

2018年アジア国際青少年映画祭(韓国ソウル)銀賞。

あらすじ

最愛の母を事故で亡くし、DVの父親からの愛情も感じなくなり、孤独に耐えられなくなった「結」は、家族最後の思い出の場所で母親の後を追おうとする。 その時、青年「優花」が現れ、彼が住む駄菓子屋小川家に連れて行かれることになり、一緒に生活することになる。そこで結は家族とは一体何なのかと言うことを教わっていく。 曇った心が晴れてきたその頃、結の父が現れ、結を迎えに来る。あまりに暴力的な父の行動に小川家も優花もぼろぼろになってしまう。 結はその光景に耐えられなくなり、父の元へけじめをつけに行くことに。 自分を犠牲にしようとしている結に激怒した優花は結を追いかけて、本当の家族の意味を命をかけて伝えようとする。

キャスト

斎藤香奈子、北野秀氣、黒田萌日、花岡蘭、吉田こたろう、上西雄大、グエン・マイ・トウイ、谷口碧、山鬼大輝、徳竹未夏、北田千代美、北村ゆきえ

スタッフ

製作:森山一輝・新田聖人・山鬼雄輝・正池有美、制作:重田拓真・常峰さぎり・澤田雄貴・山下なおみ、脚本・監督:森山一輝、撮影:中桐俊一、照明:山鬼大輝・山田拓実・野々宮崇人、録音:古橋賢太・酒井朝子・森田泰年・古味茉夏、美術:粟井森音・後藤駿治・今井理翔、編集:野崎耕生、記録:正池有美

コメント

この作品は「学生」最後の作品です。 その人生の節目として最後に何を残したいかという事を考えました。 その時に思った事は22年間で家族が僕に与えた影響を表現し、家族に感謝の気持ちとして返したいと思いました。 家族という言葉には「暖かさ」や「安心」他にもいろんな言葉が思い浮かぶと思います。 その反面「呪い」「鎖」「しばり」という言葉も僕は思い浮かびます。 この両面性を兼ね備えているのが家族であると感じたのです。 良いことばかりでない。でもそれでもいい。この人と家族でいたい。 血の繋がりだけで家族を語らず、赤の他人同士が家族になる為には1番何が大切なのかと言うところに焦点を当てました。 本当の家族よりももっと濃い。本物の家族という繋がりを感じていただければと思います。