「京都ニュース」No.104 昭和45年(1970年)
この「京都ニュース」No.104の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

| 目次 | 総時間 |
| 青い空の見えるうちに ―公害― |
02:18 |
| 京のよさを守ろう ―文化観光資源保護財団発足― |
01:31 |
| 明るくなった横断歩道 |
01:22 |
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若杉学園の一日 |
03:13 |


公害課職員)3回目、リンゲラン?濃度3コンマ0。4回、リンゲラン?濃度3コンマ0。ほとんど一定です。風があるんで、かなり濃度は低めに出てるんですけども―
ナレ)産業の進歩が招いた、いろいろの公害。
公害課職員)-のリンゲラン?濃度で、どのぐらいの濃度出てます?
公害課職員)まぁ、ほとんど出てないんですけどねぇ。

ナレ)イタイイタイ病や四日市ぜんそくのような悲惨な公害の起こっていない京都は、公害といっても今一つ分かっていない人が多い。
インタビュアー)京都の空気の汚れはいかがですか。
公害課職員)ま、公害課の方でね、毎日測ってるわけですけども。まぁ、盆地ですからね、空気は、ま、どうしても澱んでしまって。ね、自動車の排気ガスやとかね、煤煙によって。年々、まぁ、悪くなってる。まぁ、最近は特に、まぁ、ひどくなっておりましてですね。で、大阪や東京に比べて、非常に、まぁ、それを上回る日もあるわけですわ。

インタビュアー)人体に影響はいかがですか。
公害課職員)京都ではね、南部方面が特に、まぁ、煤煙で汚れておりましてね。大体市民の、まぁ、5%の人が、ま、いろいろ影響を受けてる。で、市中心部の方では自動車の排気ガス。ま、これによっての影響ってのが、相当、まぁ、出てるわけですね。

ナレ)市の公害課で呼びかけている、自動車のアイドリング調整。一酸化炭素は人や街路樹の大敵。この調整で、成果も上がってきた。

工場騒音、工場廃水。魚も棲めない川が増えている。この対策として、市公害課の開発した工場廃液の汚れを取る装置。工場がこんな機械を着けてくれれば、京都の水はもっともっと綺麗になるのだろう。

青い空の見えるうちに、みんなが力を合わせて、京都のまちを公害から守らなければならない。


美しい自然に恵まれ、1000年もの間、都であった京都は、数多くの文化財を持ち、日本人の心の故郷と言われています。京都の優れた文化遺産を守り、次の時代に引き継いでいこうと、文化観光資源保護財団が作られ、このほど、第1回の理事会が開かれました。
すすむ道路建設 京都市広報課」
理事長 佐伯 近鉄社長。副理事長 白石 京都新聞社会長。富井 京都市長。常務理事 三崎 妙法院門跡。理事 湯浅 湯浅電池社長。理事 千 裏千家家元。財団では、広く全国の人々に呼びかけ、国民の宝、文化観光資源を守ることにしました。

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この事業を進めるために、今年中に、10億円の基金を集めることを目標にしています。京の良さを守り、日本人すべての財産を守り続けるのは、現代に生きる私たちの責任です。


交通事故で失われる尊い命。人の命を大切にと、富井市長は夜の横断歩道に照明灯を増やしました。

この照明灯は、400Wの箱型水銀灯。横断歩道の照明にと、京都市が特に開発した新型で、全国でも初めて。第1号の設置?には、交通事故ゼロの願いを込めて、富井市長の手で点灯。

市内に600本取り付けられたこの照明灯は、ドライバーにも好評。今夜も車から歩行者を守っています。


生まれてくる赤ちゃんの20人に1人は精神薄弱者。つまり、知恵遅れだと言われる。知恵遅れの子どもたちに仕事を教える、私立若杉学園。

ここに毎日通う生徒は60人。障害を持った子どもたちも、人間として幸せになる権利はある。

同じ悩みを持つ仲間と過ごす時が、彼らにとって一番楽しい時だ。木箱やブロック作りに頑張る子どもたち。社会で立派に働けるように訓練。

ここに働く職員は、園長以下17人。「タンバリン」タンバリンを叩く音「タンバリン」タンバリンを叩く音。音楽を通して養う協調性。楽器の音 「タンバリン」 タンバリンを叩く音 「タンバリン」 タンバリンを叩く音。両親と先生とが力を合わせて築く、子どもの幸せ。日本では、こうした福祉施策が非常に遅れており、この子達にとって、世間の風はことのほか冷たい。国や自治体の、より真剣な取り組みが望まれている。毎年開かれる、精神薄弱者福祉展。作品には、子どもたちの汗と油がにじみ出ている。富井市長も、「精神薄弱者の問題を、自分たちみんなの問題として考えてほしい」と強調。京都市でも、学園を卒業した人々のための職業訓練施設の建設を進めている。「すべての児童は人として尊ばれ、社会の一員としてよい環境の中で育てられる」と、児童憲章に謳われてはいるが。



