おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.107 昭和45年(1970年)

この「京都ニュース」No.107の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

 

目次 総時間

初夏の祭典、葵祭、ミスインター、三船祭、ちびっこ

03:16

トピックス~歯のサービスセンタ

00:37

トピックス~児童公園つくり

01:10

すすむこどもの教育~分校つくり、負担軽減、難聴学校、プール作り、学童保育所

02:15

雨季にそなえて~浸水防除

01:34

 

 

木々は緑に輝いて、頬なでる風も爽やか。葵草かかるや鴨の丑の日の(?)。

その昔、豊作を祈って始められたという葵祭は、1400年の歴史をその中に示している。勅使・検非違使など王朝時代の文官や武官が、牛車、風流傘などを交えてのでやか(艶やか?派手やか?)都大路を巡行する趣は、わたくしたちを千年の昔に誘い込みます。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。選りすぐりの美女が、世界の国からこんにちは。

それぞれお国自慢の民族衣装の、ミス・インターナショナルが京の街をパレード。

水面に映える龍頭船。嵐山は車折神社の三船祭。供(?)の船では、爽やかな清流の舞。水に浮かぶ見物のボートの間を縫って、繰り広げられる大宮人ののどかな舟遊び。初夏の大堰川は、およそ5万の観衆で埋まった。

こちらは、宝が池の子供の楽園のちびっこ祭り。この日集まったちびっこ達はおよそ1万人。

子供は私たちの宝。交通事故の心配のないこの楽園で楽しく過ごしてくださいと、挨拶する富井市長。お母さん代表も、子供を大切にしようと挨拶。子供たちみんなでくす玉を割り、ちびっこ祭りはスタート。

お友達のパレードに拍手、人形劇にゲラゲラ。僕も私も、一生懸命の玉入れ。盛り沢山の催しにみんな大喜び。古くて新しい街の心をそのままに、様々なカーニバルで京都の初夏は幕を開きました。

歯は、健康の見える窓。歯科医師会のお医者さんや府・市の協力でできた歯のサービスセンター。歯についての相談、治療、そして全国で初めての精神薄弱や身体障害の子供さんの特別な治療設備もあります。一昨年から市が始めた小学生の虫歯治療を(?)無料にする仕事と並んでこれからの活躍が期待されています。

家の周りを車が走る。事故は増える一方。京都市の遊び場造りも進んできました。5月中に完成した児童公園は18箇所。

木陰は、お年寄りや小さい子供を夏の暑い日差しから守ります。区画整理で道や住宅地を造る時には、必ず児童公園も計画に入れています。今年もまた、新しい児童公園が8箇所誕生。山科には、家族連れで楽しめるスポーツ公園も作ります。子供達を、家の中やテレビの前から輝く太陽の下に誘い出すために、公園造りは着々と進んでいます。

人口のドーナツ化に応えて、周辺部に分校6つと本校1つが新学期からスタートしました。京都市が進めている教育費の父兄の負担を軽くする施策も、毎年予算を増やし4年目の今年は総額6億円。

理科や工作などの実験の費用や材料代、図書費、暖房費、プールの水代、給食設備費など、義務教育の無償化へ一歩一歩前進しています。

耳が聞こえにくいために、普通の授業が受けられない小学生のための難聴学級。

この教室も軌道に乗り、今年からは各学年ごとにクラスができ、生徒たちも熱心です。

1校1プールを目指すプール造りも急ピッチ。今年中に17箇所が完成する予定。

鍵っ子のため、市が乗り出した学童保育所。

伏見区の淀に造られたのは、市内で26番目。開所式で富井市長は、教育に熱心な地元の皆さんの協力もあり立派な施設ができ大変嬉しいと挨拶。増えてくる共働き家庭。この子達の憩いの家として、学童保育所は今年中には5箇所作る計画です。教育は京都の、そして日本の未来を作る仕事。京都市はこれからも人づくりに力を入れていきます。

時には、手のつけられない暴れん坊になる水。この猛威から、市民の暮らしを守るため、市は富井市長の指示で今年は昨年の2倍、10億円あまりを浸水対策につぎ込む。

川の底を浚え、堤防を直す。それに、排水路を整備して水の溢れるのを防ぐ。排水路の金網に溜まるゴミ。このゴミが浸水を生む。これなどはみんなが気をつければ確実に防げる人災。大雨が降ると川の水が排水路から逆流するところには、ポンプをつけて備える。今年はこのポンプを3箇所新設、6箇所は改良して馬力を上げる。

厳しい自然から、市民の暮らしを守る戦いは今日も続けられている。