「京都ニュース」No.109 昭和45年(1970年)
この「京都ニュース」No.109の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

| 目次 | 総時間 |
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出るわ!出るわ!大型ごみ |
02:33 |
| 道路を人間のものに~買物、散策、通学、遊ぎ道路、四条ひろば |
03:22 |
| 衛生研究所をたずねて |
02:50 |


10月から始まった、大型ゴミの収集。大型消費時代を反映してか、古くなったタンス・応接セット・冷蔵庫・テレビと出るわ出るわ。市民の皆さんには、なかなか好評。

ご家庭で持て余していた大物が、どっさり吐き出されて、1日に大型ダンプ100台分。予想以上のゴミに予定が狂い、特別仕立てのトラックもフル運転する始末。

使い捨てのご時世とはいえ、これだけ集まるとは。横大路のゴミ埋立地は、あちこちに大型ゴミの山。長い間お役に立っていた火鉢や、まだまだ使えそうな家具など、デラックスなゴミも大型ブルドーザーで押しつぶされておしまい。「最近は古くなった家具や電気製品を屑屋さんが持っていってくれませんので、大型ゴミ集めてもらうのは大変助かります。」「まだ使えると思って置いてあったがらくたがたくさん溜まって、家の中が狭くてしょうがなかったんですがおかげでさっぱりしました。」当分の間、てんやわんやの京都市の大型ゴミ集めです。


もともと道は人間のもの。暮らしに欠かせないものです。そこへ押し寄せてきた車。人間は歩くことすら危うくなってきました。

「道を人間の手に取り返そう」、富井市長の呼びかけは、市民の皆さんの間に大きな反響を呼びました。伏見大手筋のお買い物道路。これをきっかけに続々誕生した車締め出しの道。

京の良さは歩いてどうぞ。マイカー観光お断りの散策道路。東山・高台寺前の清水道、右京の嵯峨野などあちこちにできました。

通学道路は市内45カ所に。これでお母さん方も一安心。

お家の前の道が、こんなに面白い遊び場とは知らなかった。日曜日だけとはいえ、地元の皆さんの努力が実を結んだ遊戯道路。

11月3日、18万人の人出で賑わった四条広場。今年の正月、京都のメインストリート四条通を人間に解放しようと富井市長が呼びかけ、それから11ヶ月、色々な障害はありましたが地元の人たちをはじめ多くの皆さんの努力でできたもの。市長に代わり舩橋職務代理の解放宣言。この広場の実現を、人間尊重の姿勢を進める上に役立てていきたい。

どうぞ、一服しておくれやす。床机に野点傘、そして舞妓さん。京情緒もたっぷり。広場がオープンして30分後には、自動車排気ガスなし、一酸化炭素0ppm。僕の車はUターン禁止関係ないよ。歩行者天国は落書き天国にも早変わり。道とは何なのか、改めて考える機会を与えてくれた昼下がりでした。


チクロが入ってるんじゃないかしら。

お台所を預かる奥さん方も大変ですね。

私たちの健康を守る市立衛生研究所。早速訪れた奥様方。消費者コーナーは、私たちの身近な食品衛生を中心に分かりやすい展示室。簡単な実験は、あなたの手でやっていただけます。おや、こんなものにも食品添加物が。富井市政の大きな目標、市民の健康を守る基礎となる研究をするところ。

総合検査室。チクロが入っていないか、野菜に農薬が残っていないか、体に良くない食品添加物は使われていないか。

今年の夏は、日本脳炎患者0。コガタアカイエカを一年中飼って日本脳炎の研究をしています。日本脳炎ヴィールスはどこで冬を越すのか、カエルや蛇を使っての研究。科学の発達した今日でも、分からないことはたくさんあります。ウサギを使って、空気の汚れ具合の研究。仕事場や街中の空気を人工的に作って、人間への影響を調べます。大気汚染管理センター。市内5ヶ所の観測データーが自動的に送られ、空気の汚れ具合をキャッチ。私たちの周りには、健康を脅かすものがたくさんあります。私たちの健康は、私たち自身で守ることが大切です。



