「京都ニュース」No.96 昭和43(1968)年
この「京都ニュース」No.96 の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保管されている16㎜フィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でデジタル化したものです。

| 目次 | 総時間 |
| 師走のまちから | 03:49 |
| 青年指導者の講習会 | 00:55 |
| 公害調査員の一日 | 03:31 |


今年も残すところあとわずか。街路樹の枝はらいが始まると、木枯らしの冷たさが身に沁みてきます。失われゆく京の味を守って、上賀茂のすぐきも、師走になると取り入れ、漬け込みに大わらわ。

最近、また注連縄をする家が増えてきました。ここ北白川の農家でもお正月が作られていきます。

こちらは柚子の本場、右京区水尾。その風味は"ゆう"の呼び名で京都の人々に親しまれています。お正月用の出荷で、猫の手も借りたいほど。お隣の越畑では新しい農業として、温室でシクラメンの花作り。赤、白、ピンクとカラーでお見せできないのが残念。

繁華街は人、人、人。ボーナスも出揃ってなんとなく顔もほころんできますが。商店街もお客の懐を狙って大売り出し。

お正月を迎える準備も整って。慌ただしい年の瀬にはついうっかりしがちなもの。お宅の暖房器具は大丈夫ですか。消防局では年末の火災を減らそうと暖房器具の出張点検。市内の消防署でも、いつでもご相談をお受けしています。

警察の歳末一斉警戒も始まりました。忘年会でちょっと一杯も結構ですが、飲酒運転はいけません。事故を無くするのは貴方の心掛け一つです。余すところ僅かで今年も過ぎ去ろうとしています。十分気を付けて、家族みんなで楽しいお正月を迎えましょう。


若い人たちにとって悩みの多い現代社会ですが、励まし合い結びあう青年グループがあちこちで生まれています。グループリーダーの講習会。青年たちに地域活動やレクレーションで元気に活動してもらおうと、実際(?)にわたって指導。

1ヶ月にわたるセミナーを終えた指導者たちは、自信とファイトを得たようです富井市長も出席して激励。修了証書を1人ずつ手渡すという気の入れよう。明日をつくる青年たち。彼らの活動を期待したいものです。


山紫水明の街・京都の空も汚れを増してきました。公害のない、すみよい街にしようと、京都市は公害課を作って積極的に取り組んでいます。

どうすれば市内から公害をなくせるか、真剣に討論をする担当者たち。新しく800万円で購入した公害測定車。市内のどこへでも移動して、煤煙や排気ガスなどを自動的に測定します。

公害に取り組む調査員のオカザキさん。12月から大気汚染防止法ができ、煤煙(?)や自動車の排気ガスなどの監視や指導も強力にできるようになりました。煙突、車の洪水が大気汚染のもと。流れ出る工場廃液。京都の街から水俣病やイタイイタイ病のような痛ましい病気は出したくないもの。街をパトロールするオカザキさん。やかましくて夜寝られないんです、変なにおいがするんです、こんな苦情はどしどしお知らせください。市内200カ所に置かれた測定器も点検してまわります。

集めた資料は衛生研究所で分析します。検査を手伝うオカザキさん。

京都は盆地なので、冬になると暖かい空気が空にたまり、ちょうど蓋のようになってスモッグの原因になります。この逆転層を調べるために比叡山に作った観測塔。毎週1回、雨の時も風の時も10本の観測塔を点検してまわります。公害をなくし、健康な街をつくるため、みんなが力を合わせて取り組みましょう。



