「京都ニュース」No.95 昭和43(1968)年
この「京都ニュース」No.95 の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保管されている16㎜フィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でデジタル化したものです。

| 目次 | 総時間 |
| 自治70周年を迎えて | 01:54 |
| 盲人センター開く | 02:00 |
| リレー・カーニバル(西京極グラウンド) | 01:12 |
| 救急隊員の一日 | 03:53 |


京都市の自治70周年記念式典が盛大に行われました。

会場の京都会館には2000人余りの市民が詰めかけ、挨拶に立った富井市長は、市民の皆さんと一緒に地方自治確立のために努力したいと抱負を述べました。木俣市会議長からもお祝いの言葉。参加者を代表して北区のオガワさんが、愛する京都の街をみんなで立派に育てようと誓いました。

末川立命館大学総長の講演、京響・少年合唱団の演奏など、舞台と客席が1つになって祝い合いました。

宝ヶ池のこどもの楽園でも、自治70周年を祝ってちびっこ祭りが催されました。

広いこどもの楽園もこの日ばかりはちびっ子たちで大賑わい。市民みんなの参加で行われた自治70周年記念行事の1コマでした。


千本北大路に盲人センターができました。目の不自由な方々のための施設で、相談や訓練、それに休養室もあり、いつでも利用していただけます。

文芸作品も、耳で鑑賞してもらえるようにテープに吹き込んで。活字に代わる点字の本も作られます。こうした作業にも善意ある人たちの協力が寄せられています。

図書室には、6700冊の点字の本、1000冊分のテープが利用者をお待ちしています。テープや点字の本は電話一本で貸し出しています。

センターを利用する人たちが寄り合って、お茶・お琴などの趣味を通じて、和やかな心の触れ合いが生まれていきます。


秋晴れに恵まれた文化の日。西京極の陸上競技場でリレーカーニバルが開かれました。

選手宣誓の後、お年寄りも若者も思いっきり走ります。

競技の合間には婦人会の皆さんの踊り。

グランドも観客も一生懸命。秋の日差しを浴びて本当に楽しい一日でした。


「はい...です。」「もしもし。」「はいはい。」「救急車お願いします。」「はい、救急車場所どうぞ。」「あの御池通のね、」「はい。」「西洞院の角なんです。」「どちら側ですか。」「あの、東北角です。」「東北角ね、」「はい。」「どんな事故でした。」「あの、自動車とね、」「はい。」「バイクが衝突したんです。」「ああそうですか。」「はい。」「けが人何人です。」「1人です。」「1人ね。」「はい。」「はい、わかりました。」「はい。」

「中京、救急出動指令。中京区御池通西洞院東北角、交通事故。負傷者1名。」「中京区御池通西洞院東北角、交通事故。負傷者1名。おわり。」 サイレンの音 市民の命を守るため、10台の救急車と60人の救急隊員が、昼も夜も活動しています。

中京消防署救急分隊長のカワモトさんもそのひとり。激しさを加える交通戦争。増え続ける交通事故。今年はすでに1万2000回も救急車が出動しています。帰ってきたカワモトさんは事故のあらましを報告。朝の8時半からあくる朝の交代まで、出動すること十数回。機械の点検や記録など、休む間もない24時間。お医者さんを交えて、最新の救急技術の研究にも熱が入ります。迅速な救急活動を目指して訓練に励むカワモトさん。

今夜も出動して行く救急隊。事故を起こさないように、みんなで気をつけたいものです。「中京、救急出動指令。中京区堀川通四条北西角、交通。負傷者2名。中京区堀川通四条北西角、交通。負傷者2名。おわり。」 サイレンの音



