2017.09.30infomation
10月28日、研究発表会「若手層のアニメ制作者のキャリア形成について」を開催
今年は国産アニメ誕生100年ということで、当館でも、それに関連して協力した他館の催しも含め、アニメに関するものが相次ぎました。現在もミュージアムを会場に、アニメ教室が時々開かれています。
研究発表して下さる秋吉亮さんは、5月21日に開催した「国産アニメーション誕生100周年上映会 下川凹天トリビュートアニメーション&現代のアニメーション作家たち」に初めて参加いただきました。その後の交流会で、チラシに掲載した活動をされているとお聞きし、興味を持ったので発表を提案しました。
6月7日のNHKクローズアップ現代のテーマは「2兆円↑アニメ産業 加速する“ブラック労働”」でした。この番組は大きな反響を呼びました。日本のアニメ制作本数は増え続け、年間300本以上に上っています。大ヒットが相次ぎ、海外から高い評価を受けているアニメは、クールジャパンの柱として国も海外展開を後押ししています。しかし、制作現場では、利益が現場に届かず、低賃金が常態化して、駆け出しのアニメーターの平均収入は110万にとどまり、長時間労働の問題も顕在化していると報道していました。
アニメ業界のこの問題はしばしば耳にすることでもあり、そのことも盛り込んで作ったチラシ案をお送りしたところ、「アニメ産業2兆円、ブラック労働の文字は入れないで欲しい」と言われました。そういった現場の事情についてもお話が聞けるのかと勝手に思っていましたが、もっと前向きに、「キャリア形成の一助となる情報」をお話くださるということですから、アニメ制作に関心がある若者にとって、プラスになる参考情報が得られる良い機会になることでしょう。
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