おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.01.18infomation

八木明夫コレクション展「生誕111年 市川右太衛門」

1月14日付け新着情報で紹介しましたが、初めて京都市内博物館施設連絡協議会の「京都ミュージアムロード」(1月24日~3月21日)に参加します。当館は2期に分けてポスター展をするほか、3月18日(日)に「アニメの原点である『くるくるアニメ』を楽しもう!」をします((10時半~17時、随時受け付け。材料費100円)。

第1期の「竹田猪八郎氏の手描き映画ポスターでみる近代日本のモダニズムの世界」に続き、第2期は2月14日~3月25日に、八木明夫さん(大阪府内在住)のコレクション展「市川右太衛門」をします。

この企画が決まったのは、12月17日山口博哉さんの「第1回轟夕起子講座」が終わった後のおしゃべりの中で。仲間内で八木明夫さんが右太衛門さんの大ファンだということは良く知られていたことのようですが、初対面の私には、その日八木さんが持参された絵画集がとても綺麗でしたので、広くご覧いただく機会を設けたら良いのではないかと持ちかけました。このチラシ上部に配したのがその作品の一部です。八木さんが素材を提供して、岐阜県瑞浪市在住の高木紀彦さんがそれをもとに手描きされたものです。高木さんは元々映画看板を描いておられましたので、チラシ下部に掲載した竹田猪八郎さんのお孫さんにあたる立命館大学の竹田章作先生にもお繋ぎしました。竹田先生は今、お爺様、お父様と二代にわたって手掛けられた映画看板について調査研究を進めておられるのを知っていたからです。人の繋がりは、本当に面白いものです。

右太衛門さんは1907年2月25日生まれで、今年生誕111年を数えます。せっかくならこの日に八木さんの解説で右太衛門さんについてお聞きし、当館が所蔵する映像もご覧いただこうということになりました。今の人には右太衛門さんといってもピンとこないかもしれませんが、ソフトバンクCMお父さん犬の声を担当している北大路欣也さんのお父様です。歌舞伎役者から映画俳優となり、美剣士役で人気を得て、戦前戦後の時代劇大スター「六剣聖(七剣聖とも)」の一人として活躍されました。当たり役は「旗本退屈男」の早乙女主水之介で、当日は当館所蔵映像の中から「旗本退屈男」予告編もご覧いただきますが、何といっても注目は、字幕復元版伊藤大輔監督『一殺多生剣』の上映でしょう。

10年ほど前に国立フィルムセンターや京都文化博物館に1千万円という破格の値段で100本ほどのフィルムを買い取って欲しいと持ちかけられた中の1本でした。その存在が注目されていましたが、その後、ネットオークションにまとめて150万円で出品され、結局個人コレクターがそれよりは穏当な価格で落札。それはまさに消滅一歩手前のひどい状態でしたが、当時出来うる限りの技術で修復し、2012年の京都映画祭で修復版を上映しました。

映画祭の公式カタログに、劣化の状態などを記載しています。今回は字幕を新たに修復し、内容がより分かり良いようにしてご覧いただきます。

「市川右太衛門展」では、高木さんが描かれた絵画集のほかにも、数々の出演映画のポスター、右太衛門さんに関する本、スチール写真など貴重な品々もご覧いただきます。これまで、あまり右太衛門さんに特化した展覧会や出版物はなかったかもしれません。この機会にぜひ足をお運びいただければ幸いに存じます。展覧会は通常入館料500円(中学生300円、小学生以下無料)が必要ですし、25日(日)の上映会は参加費1500円(入館料込み。当館正会員1300円)が必要です。

多くの皆さまのお越しをお待ちしております。

 

 

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