おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2023.10.18infomation

活弁と演奏(収録版)無声映画上映会 Part3

京都新聞の催し案内で、27日(金)19:30~20:30に開催する第3回「活弁と演奏(収録版)無声映画上映会」の催しを紹介して頂きました。

素敵な京町家“旧伴家住宅”2階和室で、くつろぎながら無声映画を楽しみませんか‼

3回目の27日も大きく4プログラムを用意しました。

最初にご覧頂くのは、人気活動写真弁士大森くみこさんと華麗なピアノ演奏天宮遥さんによる『おもちゃ映画de玉手箱 エキセントリック篇』。昭和1ケタ台に作られたアニメーションで、おもちゃ映画として残ったものです。

『おもちゃ映画de玉手箱 エキセントリック篇』のイントロ(タイトルバック)は、

   『ピー坊の海底征服』(製作年不詳、ライオン家庭フィルム)

  1.『砂煙高田馬場』(1935年、白山漫画。作画:木村白山)

  2.『正ちゃんの動物地獄』(製作年不詳、ライオン家庭フィルム)

  3.『漫画 愉快な連中』(製作年不詳、キングフィルム)

       4.『お伽のお爺さん』(製作年不詳、朝日フィルム)

  5.『漫画火星飛行』(製作年不詳、キング・フィルム)

続いて、「レトロ京都1930」。ホームムービーとして1930年に撮影された4映像をご覧頂きます。

  1.   天橋立旅行  2.保津川下り 3.京都府駅伝 4.四条通を祇園へ。

以前これらの映像を上映した時に、親しくしている研究者の人から「駅伝の映像に映っているランナーの胸にあるマークは、“京都大学陸上競技部蒼穹会”のマークと同じではないか」と情報提供いただきました。ネットで調べると、確かにその通りです。この大会では“京都大学陸上競技部蒼穹会”がゴールのテープを切って優勝しています。撮影している学生さんが手にしているのは16㎜のシネ・コダック・カメラです。

また4番目の「四条通を祇園へ」についても別の研究者から、「一力から花見小路に曲がり、舞妓が映っていますが、帯の締め方が今とまるで違いますね。祇園甲部の舞妓の舞は、管見では最も古い」と感想が届きました。いずれも貴重な映像です。

更に、「剣劇王 阪東妻三郎ちゃんばら集」から、阪妻主演作のおもちゃ映画12作品を天宮遥さんにピアノ演奏していただいたバージョンで上映します。

  1.『尊王』(1926年、阪妻プロ松竹、志波西果監督)

  2.『血染の十字架』(1927年、阪妻プロ松竹、安田憲邦監督)

  3.『新撰組隊長 近藤勇』(1928年、阪妻プロ松竹、犬塚稔監督)

  4.『雪の渡り鳥』(1931年、阪妻プロ新興、宮田十三一監督)

  5.『からす組』(1930年、阪妻プロ松竹、犬塚稔監督)

  6.『牢獄の花嫁』(1931年、阪妻プロ新興、沖 博文監督)

  7.『神変麝香猫 悲願復讐篇』(1932年、阪妻プロ新興、東隆史監督)

  8.『変幻七分賽』前篇(1932年、阪妻プロ新興、古海卓二監督)

  9.『お好み安兵衛 花婿の巻』(1932年、阪妻プロ新興、東隆史監督)

  10.『新釈清水一角・浪人祭』(1933年、阪妻プロ新興、東隆史監督)

  11.『文政剣花陣・野狐三次』(1934年、阪妻プロ新興、東隆史監督)

  12.『魔像』(1936年、阪妻プロ新興、石上純監督)

最後に、坂本頼光さんの活弁と天宮遥さんのピアノ演奏で『優雅な水遊び』(1924年)をお楽しみください。坂本さんの活弁が面白いです💗

今のところ、ホテルの宿泊者が参加されたことがありませんが、ホテルのサイトでも掲載して下さるよう要望しています。海外からの宿泊者が多い施設ですので、日本の時代劇や活弁文化に親しんで頂き、こうした日本独特の文化が広く知られるようになれば良いなぁと願っています。

参加費は一般1500円、カンデオンホテルズ京都宿泊者と学生さんは1000円です。鑑賞後は茶話会で。多くの皆様のご来場をお待ちしております‼

 

記事検索

最新記事

年別一覧

カテゴリー