おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2024.05.30infomation

第11回無声映画(活弁・演奏収録版)上映会@旧伴家住宅

月一で開催している無声映画上映会は11回目を数えます。今回は人気活動写真弁士坂本頼光さんの活弁と天宮遥さんのピアノ演奏収録版をご覧頂きます。題して「映像で見る新国劇の世界」。

上映するのは1925年に“日本映画の父”牧野省三監督が、新国劇を立ち上げた澤田正二郎が関西に滞在している僅か1週間を使って、『恩讐の彼方に』と一緒に撮りあげたという『國定忠治』(1925年)。オリジナルは35㎜ですが、それを16㎜の縮小サイズにして『改訂版・國定忠次』として家庭用に販売していたものです。2019年11月にうえたけ未来さんから寄贈を受けたフィルムですが、それに当館のおもちゃ映画(35㎜)「半郷小松原 闇討ちの場」も加えて編集し直した当館最長版です。牧野監督は新国劇の舞台で人気役者だった澤田正二郎が演じていた通りに撮影したようです。この作品については、こちらでも書いています。

もう1作品は今でも人気がある大河内傅次郎が主演した『血煙荒神山』(1929年)。大河内傅次郎は澤田正二郎の弟子で第二新国劇出身です。清水次郎長と吉良の仁吉の二役を務め、次郎長の女房は人気があった梅村蓉子が演じています。倉橋仙太郎が大阪で旗揚げした第二新国劇の作品を辻吉郎が監督した作品です。

定員は12名。一般1500円(当日現金精算)で、学生証を提示して頂ければ1000円でご覧頂けます。会場所有者のカンデオホテルズ京都烏丸六角宿泊者の方も1000円です。前回はホテル利用者の方がいっとき座ってご覧頂いたので、そのことが嬉しかったです。無声映画を活弁と音楽演奏付きで観る面白さの体験を気楽にして貰える場にしたいと思って、回を重ねています。コーヒーや紅茶、緑茶などをご自由に味わいながら、どうぞ、遠慮なくご参加くださいませ。

既に大学生さんから申し込みがありましたので、若い人が関心を寄せて下さったことを喜んでいます。あなたもどうぞ続いて下さい‼ご来場をお待ちしております。

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