「京都ニュース」No.137 昭和50年(1975年)
この「京都ニュース」No.136の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

| 目次 | 総時間 |
| 危機に立つ地方自治 |
02:09 |
| 青い空をまもる運動 ー公害監視員ー |
02:10 |
| 火事のないまちに |
03:21 |


今、全国の自治体を覆う、かつてない財政危機。京都市でも、今年は実に93億円もの赤字の見込み。

舩橋市長は、このほど緊急幹部会議を招集して、危機打開を指示しました。そして記者会見。市民の皆さんの暮らしを守り、地方自治を守り抜くために、国への強力な働きかけとともに、市役所内部の思い切った経費節減を行いたい、と、市長談話の発表です。今こそ私たちは、今日の京都を築かれた先輩たちの伝統を受け継ぎ、この危機を乗り切らねばなりません。

今年、77回目を迎えた自治記念日。

この日、4人の名誉市民が生まれました。陶芸の楠部弥弌さん。茶道の千嘉代子さん。報道の白石古京さん。京舞の井上八千代さん。

素晴らしい業績が京都の文化に生きています。地方自治の担い手、それは、市民一人ひとりなのです。


京都に青い空ときれいな空気を。今年も青い空をまもる運動がスタートしました。


先ごろ、市内の女子大生6人が、一日公害監視員になってこの運動に参加。2人ずつ3班に分かれて、公害の現状や京都市の防止対策などを視察しました。

市内の染色工場や印刷工場では、ボイラーの重油抜き取り検査。冬の燃料規制に適合しているか調べるのです。公害防止装置も十分働いているかどうか、厳しいチェック。

自動車の街頭点検も行われました。車が人間を苦しめているんですね。みんなの感想でした。

京都市衛生研究所にある大気汚染管理センター。市内16か所にある観測局から、きめ細かなデータがここに送り込まれてきます。

空気が汚れて被害を受けるのは、結局、私たち市民自身だということを忘れてはいないでしょうか。市民みんなで、京都をいつまでも青い空ときれいな空気のあるまちに。


ちょっとした油断が恐ろしい火災を引き起こすのです。防火の第一歩は、毎日火を使うお台所から。皆さんのご家庭を伺っての防火指導も、消防局の大切な仕事です。

主婦の皆さん、あなたが我が家の火元責任者なんですよ。危ないですね。まさかあなたはこんな危険な使い方はしておられないでしょうね。火の使う機会の多い冬。特に年の瀬は、一年中で最も火災が起こりやすいとき。消防局では、今、徹底した防火キャンペーンを展開しています。そして、市内各地では、暖房器具の無料診断も行われています。毎年後を絶たないのが、この暖房器具による火災。正しい使い方と、もう一つ、器具の手入れもお忘れなく。ついうっかりが火事の元。街頭PRにも余念がありません。

自分たちのまちの防火は、自分たちの手で。自衛消防隊の防火訓練。それでも、万一火災が起こったら。被害を最小限に食い止めようと、今日も市民と消防職員が力を合わせて熱心な訓練が行われています。20年連続火災減少の輝かしい記録を目指して。市民一人ひとりのたゆみない防火の備えが、歴史ある京都を恐ろしい火災から守る砦となるのです。



