おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

「京都ニュース」No.138 昭和51年(1976年)

この「京都ニュース」No.138の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

 

 

目次 総時間
京の冬の旅

02:02

トピックス

03:47

すすむ地下鉄工事 ー烏丸線ー

02:05

 

 

しっかりと落ち着いた京の冬。この良さを十分味わってください。秘められた美を求めて、京の冬の旅は今年10回を数えました。

今回は、ここ光悦寺や西本願寺、泉涌寺、高台寺など、みやびと侘びの2つのコース。いずれも日本独特の美の表現です。

大徳寺塔頭・瑞峯院。石と苔、白い砂、飽くまで単純化され凝縮された庭。ここに禅の心、日本の心を読み取るのです。南禅寺金地院。

素晴らしい建築や庭園、そして茶室。普段は公開されない数々の貴重な文化財が、訪れる人々を楽しませてくれます。

きりっと寒い京の冬。

 

でも、静かなその佇まいの中に、現代の慌ただしさを忘れさせてくれる、古都の心が生きているに違いありません。

 

右京保健所が新しく生まれ変わりました。

市内の保健所では初めての、このレントゲン。天井から自由自在です。

この施設は区民の皆さんの健康を守る砦です、と舩橋市長の挨拶。早速、今日は赤ちゃんの3か月検診。元気な泣き声が部屋いっぱいに響きます。お医者さんも大張り切りです。

この子らがたくましく育つように、そして市民の皆さんすべてが健康な毎日を。市民の暮らしと健康を守る仕事。それは、京都市政の大きな柱です。

お年寄りからヤングまで。京都会館第二ホールは満員の盛況。笑いの中に庶民の哀嘆を綴って20年。京都市の市民寄席は100回目を迎えました。愛好の市民の皆さんの声援に応えて、高座はいつも大熱演。

物価高やら公害やら、世知辛い世の中やけど、せいぜいわろておくれやす。暮らしの中にしっかりと根を張った市民の文化が、ここにも息づいているのです。

恒例の消防出初め式。観閲台に立つ舩橋市長。20年連続火災減少の輝かしい記録を打ち立てたわたくしたちの力で、さらに火事のない街を築きましょうと訓示しました。

力強い足並み。この行進に、無火災都市を目指す京都消防の心意気が込められています。エプロン姿の婦人消防隊も堂々の行進。消防局自慢の新鋭消防車も続々登場。あなたの家庭を、あなたの職場を、そしてわたくしたちの街を恐ろしい火災から守るため、市民みんなで防火の徹底を。京都市消防局では、市民の安全を守る砦として、万全の体制を備えているのです。

 

京都の中心を南北に貫く烏丸通。今、この下で新しい市民の足作りが始まっています。

昨年3月から本格工事の始まった地下鉄烏丸線。明日の京都の動脈として、早期完成を目指しています。この烏丸線が完成すれば、北山・竹田間およそ11キロをわずか20分で結ぶことができるのです。工事は、地下およそ10メートルまで掘り下げてコンクリートでトンネルを作っていくオープンカット工法。騒音や振動の少ない最新の技術が導入されています。

ここ一条工区では、既に300メートルまで掘り進められ、コンクリートの流し込みも始まっています。安全で確実な工法で、市民生活への影響を最小限にと、京都市ではきめ細かな配慮で地下鉄工事に取り組んでいます。

でも、この工事は難問山積で、市民の皆さんのご協力なしでは到底完成できません。昭和の大事業地下鉄づくりは150万市民の期待を担って、今、確かな歩みを始めたのです。