「京都ニュース」No.145 昭和52年(1977年)
この「京都ニュース」No.145の映像は、立命館大学アートリサーチセンターに保存されている16mmポジフィルムを提供していただき、当館(おもちゃ映画ミュージアム)でテレシネ(デジタル化)したものです。

| 目次 | 総時間 |
| 新しい散策路 |
02:50 |
| 芸術新人賞きまる |
01:17 |
| 市民のくらしを守る 52年度京都市予算 |
03:49 |


安らぎと心のふるさとを求めて。でもご覧の通り、街は車の洪水。

マイカーを捨てて歩いてみよう。美しい岡崎界隈を流れる疏水。その流れに沿って小さな道ができています。

六勝寺の小径。さあ楽しい散歩の出発です。京都の皆さんならご存じですね。インクライン。

水道工事でしばらく撤去されていましたが、このほど装いも新たに復元されました。近代京都を築き上げた貴重な文化遺産が、この新しい公園の見所です。

煉瓦造りの水路閣に滴る緑。ここはもうおなじみの道。お母さんとちびっ子たちの一行をきれいな花が出迎え、蝶々が道案内をしてくれました。哲学の道。静かな思いにふけり、また、自然や人との新たな出会いを求めて歩く道。踏みしめる土の感触が歩く楽しさを充分味わわせてくれるのです。

-
なだらかな山並み。そしてその山懐に抱かれる数々の文化財。京(今日?)の楽しい散策は、緑の風と一緒でした。

文化の街京都。先ごろ、明日の京都芸術界を支える若手ホープの皆さんに、舩橋市長から芸術新人賞、芸術奨励賞が送られました。
芸術新人賞を受ける日本画家の岩倉壽さん、音楽家の上村昇さん、陶芸家の宮下善爾さん。そして、芸術奨励賞を受ける音楽家の伊吹新一さん。

今後とも京都の文化の向上発展のため頑張ってください、と舩橋市長。皆さんのこれからの活躍が期待されます。


52年度京都市予算 総額5.073億円 人間尊重、市民本位の市政を進めている京都市の、昭和52年度予算がスタート。

厳しい財政事情の中でも、市民の暮らしを守るため、きめ細かい施策が盛り込まれています。最重点施策は福祉の充実。

お年寄りのための施設づくりや生きがい対策もより積極的に進めていきます。

働くお母さんの要望に応えて、保育所の定員も増やします。体にハンディキャップのある方のための施策も、より充実。待望のリハビリテーションセンターを来年春、オープンの予定です。

子どもたちの教育や文化、スポーツの向上も市政の大きな柱。西京区大枝に移転の決まった市立芸術大学。

余暇を有意義に過ごせるように。青年の家や美術アトリエなど、いろんな講座や教室が予定されています。

毎日の健康は、まず体力づくりから。市民のスポーツ活動や、体育施設の充実も大切な仕事。住み良い環境づくりのために。

よりきめ細かな公害監視と一歩進んだ対策を。公害センターの建設工事も始まります。市民の台所を賄う中央卸売市場。昨年から10か年計画で拡張工事が進められています。下水道づくり。直径5.4m。道路の下にはりめぐらされています。

昨年から一部入居の始まった洛西ニュータウン。新しい生活もスタート。宅地造成や住宅建設も急ピッチで進んでいます。

新しい市民の足、地下鉄烏丸線も、今年は全線に渡って工事着工。昭和55年度開通に向けての全力投球です。146万市民すべてが明るく、快適な毎日が過ごせるように、福祉都市京都を目指して京都市の仕事は進められているのです。



