おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2016.12.14infomation

不世出の剣劇俳優、阪東妻三郎の印半纏

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12月18日に開催する若手研究者、雑賀広海さんの発表会「玩具映画としてのチャンバラ映画の受容~阪東妻三郎を中心に~」に関連し、不世出の剣劇俳優、阪東妻三郎(1901~53年)のお孫さんで、俳優の田村幸士さんから、「印半纏」2枚と、当時の写真1枚が届きました。貴重な品をお貸しくださったことを、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

なお、半纏の下の大きなポスターは、阪妻プロ第1作目『雄呂血』(1925<大正14>年、牧野省三総指揮、二川文太郎監督)で、日本に剣劇ブームを起こした記念碑的作品です。スタープロダクションの最初となったのが阪妻プロでした。亡くなって随分経ちますが、今も阪妻は人々を魅了し続けています。

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田村幸士さんは、開館して間もない昨年5月29日、ふらりと活動写真弁士、片岡一郎さんと一緒に訪ねてくださいました。私はこの時が初対面。長身でいかにもスポーツマンらしい素敵な方でした。この後、九州の人から寄贈いただいたフィルムの中から、阪妻・立花・ユニヴァーサル連合映画時代の作品『当世新世帯』が見つかり、その映像も含めた内容は、昨年9月5日WOWOWで、ノンフィクションW「阪東妻三郎 発掘されたフィルムの謎」と題した番組で放送されました。

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田村さんが5月にお見えになった時、何気なく交わした会話に「印半纏」のことがあったことを覚えていました。若い研究者の応援にもなるはずと思い、その時の縁を頼りにダメもとで「印半纏」借用をお願いしましたところ、快く願いをお聞きくださり、ご覧のように雑賀さんの発表に華を添えることができました。チラシでは「阪妻着用」と書きましたが、新品のまま大切にしまわれていたそうです。同封写真には、お仲間が写真右の半纏を着用し、竈の前でにこやかに微笑む阪妻が写っています。この写真も当日展示させていただきます。

また、館内には、竹田猪八郎氏が手描きした1920~30年代の映画ポスターの中から、阪妻に絞った50点をずらりと並べました。今日取材に来てくださった京都新聞の記者さんは、これらの展示を見て、「若い発表者にプレッシャーになりませんか?」と質問されましたが、逆に力にして発表してくださるものと信じています。

どうぞ皆様、せっかくの機会ですから、これらの展示をご覧いただき、そしてまた、一生懸命な若い研究者の発表を聴きにいらしてください。ご来場を心よりお待ち申し上げております。

 

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