おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.05.28infomation

海外で活躍する研究者の発表会

6月25日(土)と7月9日(土)の2回にわたって、海外で活躍する日本の研究者による発表会を開催します。

海外で活躍する研究者40

二人とも昨年来館いただきました。森末さんは6月26日雨降る日に、足を運んでくださいました。文献やガラス越しでみた道具たちに実際に手で触れられることに感激しておられましたが、パテ・ベビー・フィルム(9.5㎜)を映写機で上映し、小さなスクリーンで一緒に見た時の目の輝きようは、ちょっと文字で書き表しにくいほど。開館して間もないころでしたので、その反応がとても嬉しく、良く覚えています。その時に、「来年の夏休みに帰国された時、パテ・ベビーに関する発表をして欲しい」とお願いしておきました。その約束をきっちり覚えていてくださり、今回の発表となりました。

せっかくの機会ですから、所蔵するパテ・ベビー・フィルムを何本か上映したいと思います。カタカタ鳴る音を楽しみながら 、古い映像をみんなで鑑賞するパテ・ベビーに特化した小さな映画祭。これは、ちょっと珍しい試みではないかと思います。お手元に9.5㎜フィルムがあれば、ぜひご持参ください。でも、なにぶん古いフィルムですので、場合によっては上映できなかったり、中断せざるを得ない場合もあります。あらかじめご了承くださいませ。

小川翔太さんは、当ミュージアム開館に際し、米国のジョージ・イーストマン・ハウス・シニア・キュレーターであり、映画復元を専門に教えるL・ジェフリー・セルズニック学校ディレクターでもあるパオロ・ケルケ・ウザイさんと、古くから私どもの友人であるロチェスター大学准教授ジョアン・バーナディさんから頂いた応援メッセージを日本語に翻訳してくださった恩人。昨年8月5日に来館された折り、直接お礼を言えたのがとても嬉しかったことを昨日のことのように思い出します。今回、夏休みを利用して帰国される機会を利用して講演をお願いしましたところ、快諾していただきました。昨年からジョージ・イーストマン・ミュージアム(ジョージ・イーストマン・ハウス改名)で始まった可燃性フィルム「ナイトレート」の上映会に参加され、その時の報告をしながら、米国におけるフィルム保存の現状についてお話しいただきます。ちなみに、フィルムは初期のナイトレート(硝酸セルロース)から、不燃性のアセテート(酢酸セルロース)、そして今は第三世代のポリエステルに置き換わっています。ペットボトルと同じ素材で500年保存が可能だと言われています。

この回もせっかくの機会を利用して、所蔵するRKO版「羅生門」(1950年、黒澤明監督。三船敏郎、京マチ子、森雅之、志村喬ほか出演)を16㎜映写機で特別上映します。1950年に日本映画初となるヴェネツィア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞名誉賞を受賞して海外で高く評価されたこの名作が、米国のRKOから販売された時、国内向け作品と違いがあるのかないのか見比べてみるのも一興かと存じます。貴重な機会ですので、アーカイブに関心がある方はもとより、そうでない方もぜひご覧いただきたいです。

いずれも会場が狭いので、満員の節はお断りせざるを得ない場合がございます。前もっての予約をお願いいたします。

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