おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2017.10.05infomation

アニメーションに関わる素敵なお知らせ二つ

9月27日付け新着情報でも書きましたが、昨日から「G9+1のナントカ天国」原画展を開催しています。10月15日10時から、京都国際映画祭2017で新設されたアニメ部門の一つとして、新作「九爺一助☆新畫帖」と同時に、「ナントカ天国」も上映され、ミュージアムで飾っている色紙10作品は、いずれも「ナントカ天国」の一部を描いた作家10人による原画。著名なアニメーション作家の原画は珍しいということで京都新聞の記者さんが早速昨日取材に来てくださいました。

その時、今日、明日にも展示しようと準備中のたくさんの「驚き盤」にも興味を持った記者さんは、先にこの話題を執筆して、今日の夕刊1面に大きく書いてくださいました(原画展は後日掲載の予定)。

これらの驚き盤がミュージアムに届いたのは、9月27日。全部で77作品ありました。飾るためにも、そして動画撮影するためにも、1枚1枚スキャンしてデータ化しておく必要があると思い、早速取り掛かりました。難しいサインの解読が欠かせず、事情を説明して「1985年の参加作家さんの一覧表があれば送ってください」と広島国際アニメ―ションフェスティバル事務局に依頼したところ、28日夕方メール送信してくださいました。29日には1枚1枚コマドリ撮影を済ませました。どの作品がどういう人の作品か、私共には良くわかりませんので、原画展でも尽力して下さった古川タク先生にすがりました。

「4日の原画展までに間に合わせれば良いのでしょう」ということで、お忙しい先生自らサインの解読とそれらに含まれる「世界のお宝」レジェンドたち30人がどのような作家だったか紹介する解説文を書いてくださいました。約束通り昨日4日、古川先生から解説文が届き、早速撮影済みの動画と照らし合わせ、公開できるよう準備。

その解説文最後に古川先生はこのように綴っておられます。

「学生時代にJTC、その後久里実験漫画工房で『AOS』『殺人狂時代』などの作品に参加した後、フリー、70年代初頭からイラストレーターとして活動しながら短編作品制作を開始、その時代の空気感を日記をつけるように表現してきた。仕事場のタクンボックスにて現在は新作の「東京逍遥」(5.5分)に取り組んでいる。

この解説文を引き受けたのは32年前の第1回広島国際アニメーション映画祭がもう遠い昔の出来事になっていて、あまりに懐かしかったのと、あの時世界から集まってくれたゲストのみなさんのその後を知りたかった二つの気持ちからである。当時ボクと川本喜八郎さんは国際選考委員会(第1次審査員)のなかの二人で興奮しながら作品を選ばせてもらった。ボクらが作ったプログラムを愉しみに世界中から大勢のゲストがやってきてくれたのがとても嬉しかった。世界のアニメーションシーンはすっかり変わってしまった部分もあれば、何事もなかったかのようにマイペースで新作を作り続けている作家も多数いる。不易流行である」。

原画展に加え、驚き盤も全て展示するにはスペースが狭いので、先ずは原画展のほかに、「世界のお宝」レジェンドたち30人の驚き盤を展示します。会場では、随時クルクル回る驚き盤の映像をご覧いただきますが、今現在は準備段階ですので、整い次第ご案内します。

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そして、アニメに関するもう一つの素敵なお知らせは、11月22日(水)~26日(日)に、持永只仁さん(1919-1999)とその弟子にあたる岡本忠成さん(1932-1990)が作られた人形をお借りして、小さな展示をすることが今日決まったことです‼

今年4月23日に開催した「国産アニメーション誕生100周年記念 凸坊新画帖からアニメへ」の時、遠く佐賀県から参加いただいた男性が持永只仁さんの研究家であったこと、タイミングよく東京のフィルムセンターから展覧会「人形アニメーション作家持永只仁」のチラシが届いたばかりだったこともあり、持永さんの話に花が咲きました。その時、「みんながみんな東京へ行って持永展を鑑賞できるとは限らない。関西の人にも見ていただく小さな小さな展覧会はできないものかしら?」と呟きました。

その呟きが、次から次へと面白いように上手く繋がり、今年8月25日、直接持永只仁さんのご息女伯子さんと東京のフィルムセンターでお会いできることになりました。いろいろお話をしているうちに共通する知人がたくさんおられることに驚き、伯子さんも私共の活動内容を知って共感を覚えてくださったようで、貸し出しを快く了解して下さいました。たくさん可愛らしい人形がありましたが、その中から「少年と子だぬき」一式をお借りしたいとお願いしました。

東京から帰って直ぐに、いつも私たちのことを応援してくださっているアニメーション史第一人者の渡辺泰先生にお伝えすると、先生は我がことのように喜んでくださり、「せっかくなら持永さんの弟子にあたる川本喜八郎さんと岡本忠成さんの人形もお借りできないか、お願いの手紙を書いてみる」とおっしゃってくださいました。

そのお手紙の返事が先に川本さん側から届き、貸し出し予約は1年前からしなければならないとのことで、こちらは断念。一方の岡本さんの奥様からは、つい先日届き、渡辺先生は高揚した声で「岡本さんが代表作『おこんじょうるり』主役のキツネのおこんと婆様の2体を貸して下さることになった。おもちゃ映画ミュージアムの力になれて良かった」と話してくださいました。余りに嬉しくて、直ぐにお礼の気持ちを綴った手紙を差し上げたばかりでしたが、今日小さな展覧会の日程が正式に決まりましたので、その報告も兼ねて初めて電話をかけました。奥さまは、人形展示に慣れない私たちのことを気遣って座って安定している人形を選んでくださったのだそうです。ネットで調べると「涙なしには見られない」良いお話し。人形大好きな私は、今から人形に会えるのがとても楽しみです。皆さまも、どうぞお楽しみになさってください‼

以上、二つのアニメーションに関する素敵なお知らせをお届けしました。

【後日追記】

今日9日、持永伯子さんから大変素晴らしいニュースが届きました。川本喜八郎 さんのお人形もお借りできることになったのです。そして、持永さん、川本さん、岡本さんの大切なお人形を飾り付けてくださるのは、アニメーション作家で持永さんの孫弟子にあたる東京工芸大学助教の細川晋さんがしてくださることになりました。普段見ることができない飾り付けの様子を間近で見学できるのは、人形アニメーションを志す若い人にとって何よりの勉強になると思い、少人数限定で見学者を募ろうと思います。詳細は、後日改めて。

 

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