おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2018.06.24infomation

7月29日、あがた森魚さんの「歌と映画の日曜日 佐藤敬子先生を探して 京都編」開催‼

6月6日(水)あいにくの雨の日、「傘はここに置いて良いのかなぁ」とカメラを手にしたお客さまが一人。一瞬見覚えがあるように思いましたが、聞くタイミングを逃し…。「昔の映像を見たいなら、ここだと教えてくれる人がいて、やってきました。いやぁ、凄いなぁ。ここは正解だなぁ」と興味深そうに館内をご覧いただきました。最後に芳名帳にお名前を書いてもらってわかりました。「えっ、『赤色エレジー』で有名な、あがた森魚さんですか?そういえばそうです、最初に見た時に誰かに似ていると思っていましたが、まさか本物だとは!」と興奮気味の私は、一体何を言っているのか。

聞けば、当館グッズコーナーで販売している「ピープショー・シアター(のぞきからくり)」の作者でイラストレーターの吉田稔美さんのご紹介でした。ピープショーは遠近法と覗き穴のレンズ効果を利用して、繰り抜いた穴から何枚かの絵を覗くと立体に見える面白い視覚玩具です。「そう、そう、これを作っている人」と、あがた森魚さんはピープショーを指差して。彼女は実に他方面にわたって行動的で、交友関係も幅広く、これまで詩人、建築家、漫画家などいろいろ著名な人を紹介してくれましたが、今度はシンガーソングライター・あがた森魚さんを繋いでくれました。

映像もお見せしながら、「実は7月にもう一つ催しをしたいのですが、何かないかと悩んでいるんです」とこぼしましたら、「じゃ、僕が歌いましょうか?」と驚きの返事が直ぐに返ってきました。「えぇっ、良いんですか?」と私。「勿論良いですよ」ということで、信じられないくらいのトントン拍子で催しが決まりました‼

 

ということで、7月29日14時から「あがた森魚 歌と映画の日曜日 佐藤敬子先生を探して 京都編」を開催します‼

チラシの文字が小さくて読みにくい方もおられると思いますので、改めて、あがた森魚さんのプロフィールを紹介しますと、

……1948年北海道生まれ。′72年デビュー曲「赤色エレジー」の大ヒットで一躍時代の寵児に。時代と共に先端的なオリジナル音楽表現を続けている。代表曲に「星空サイクリング」(ヴァージンVS(′82)『うる星やつら』ED)「春の嵐の夜の手品師」(′85)「いとしの第六惑星」(′85)、タンゴを独自表現した「バンドネオンの豹」(′87)「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」(′01)など。2011年以降2010年代をモチーフに意欲的なオリジナルアルバムをほぼ毎年リリース、全国でライヴを展開。劇場公開作品3本を監督、俳優、執筆でも活躍中。公式HP:www.agatamorio.com  ……

あまりモノを知らず、タイトルに「佐藤敬子先生を探して」とあるのが気になり、スタッフの古谷悠子さんにお尋ねしましたところ、小学1、2年生の時に担任だったのが佐藤敬子先生でした。大きな影響を受けたのだそうです。今、あがた森魚さんは、ドキュメンタリー映画『アガタカメラ~佐藤敬子先生を探して~』を制作中で、今回の上映には間に合いませんが、それに関連した作品を上映してくださる予定です。

この作品は佐藤敬子先生をモチーフとし、あがたさんが幼年期を過ごした大好きな小樽の街を佐藤先生のおもかげと一緒に近代史を探す旅のドキュメンタリー映画のようです。きっと当日のライヴの時に直接お話されるでしょうから、ここでは簡単に触れる程度に留めておきます。今春、佐藤敬子先生との思い出が残る小樽市立入船小学校が、少子化に伴う児童数減少のため統廃合を余儀なくされて廃校になりました。あがたさんは、「廃校になる」ということも契機になって昨年ドキュメンタリー映画制作に着手されました。映画には、あがたさんも出席された2017年11月25日の入船小学校閉校式の様子も映るのでしょう。消息を失ったまま佐藤先生が他界されたことを知ったあがたさんですが、先生を追慕する思いはずっと続き、思い出の小学校閉校の時を迎えて、果てない、長い、歌う旅路の一つの終点となったのでしょうか…。映画の完成が待たれます。

日程も含め、様々な私の我儘な願いを聞き入れてくださって実現する今回のイベントは、上記映画関連作品上映とライヴの2時間を予定しています。既にあがた森魚さんファンの方から次々申し込みが届いています。そうした方々に、当館のことを知って貰う良い機会にもなると嬉しく思っています。あがた森魚さん、スタッフの古谷悠子さん、そしてお繋ぎくださった吉田稔美さん、本当にありがとうございます!

28日までの前売(2300円)予約は、電話、ファクス、電子メール、直接で承ります。定員30名ですので、満席の場合はご希望に添えません。悪しからずご了承くださいませ。なお、当日お席に余裕があればご入場(2500円)いただけますので、お気軽にお声がけください。大勢の皆さまのお越しを心よりお待ち申し上げます。

※古い京町家のため、冷房をしていても不十分かもしれません。できるだけ涼やかな服装でお越しください。

※開催日2日前の7月27日18~19時半、東京都写真美術館1階スタジオで、あがた森魚さんと杉浦邦恵さんの対談があります(定員50名)。同館で7月24日~9月24日に開催される「杉浦邦恵 うつくしい実験/ニューヨークとの50年」関連事業です。詳細はこちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

 

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