おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2023.06.29infomation

「日本映画に現れたハワイ」をテーマに研究報告会

7月16日10時半から、研究報告会「日本映画に現れたハワイ」をします。

発表して下さるのは、『映画俳優 池辺良』(共著、2007年)、『淡島千景 女優というプリズム』(共著、2008年)、『映画人・ 菊池寛』(2013年)などで知られる日本大学教授の志村三代子先生と『小津安二郎 大全』(共著、2019年)など小津監督に関する著作が多い同志社女子大学准教授の宮本明子先生です。ともに科学研究費基盤研究の成果の一部として報告されます。

最初に宮本先生が取り組んでおられる「小津安二郎直筆資料群の比較検討:蓼科日記、1930-60年代日誌との比較から」研究の成果報告として、「歌謡以前:『淑女は何を忘れたか』におけるハワイの音楽」のタイトルで発表していただきます。1937(昭和12)年3月3日に公開されたこの作品は、小津監督37作目で、小津のトーキー第2作。伏見晃と小津監督の共同脚本によるコメディ作品です。音楽は伊藤宣二。出演は斎藤達雄、栗島すみ子他。

続いて志村先生が取り組んでおられる「戦後の日米映像メディアにおけるハワイ表象の基礎的研究」の成果報告として、「日本映画におけるハワイ表象:『ハワイの夜』を中心に」のタイトルで発表して頂きます。この作品は、1953(昭和28)年、新生プロと新東宝の連携第2作。原作は今日出海、脚本は松浦健郎、監督はマキノ雅弘ですが、ハワイロケのみ松林宗恵が監督。出演は鶴田浩二、岸恵子他。

当日先着15名で、参加費無料です。皆様のお越しをお待ちしております。お問い合わせは当館電話075-803-0033または電子メールinfo@toyfilm-museum.jpでお願いいたします。

なお、このトークイベントは正午まで開催予定ですので、この日の見学は13時~17時にお願いいたします。悪しからずご了承下さいませ。

【ご参考】

今年は小津安二郎監督生誕120年、没後60年ということで、各地で記念イベントが行われています。北海道立文学館でも8月20日まで「小津安二郎 世界が愛した映像詩人」を開催中です。当館所蔵の小津監督が揮毫した友人山中貞雄監督の死を悼む碑文「山中貞雄之碑」拓本(軸装)も展示に加わっていますので、札幌方面にお出かけの方は、ぜひ足を延ばして見学なさってください。期間中には様々なイベントも企画されていますので、下記にチラシ両面を掲載してご案内させていただきます。

【7月3日追記】北海道立文学館から下掲の図録が届きました。館内に設置しましたので、どうぞお手に取ってご覧下さい。

 

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