おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2024.07.12infomation

9月7日にチャップリン短編映画大会をします‼

9月7日14時から、チャップリン研究家でもある河田隆史さん主催で「チャップリン短編映画大会」をします。河田さんの解説付きで、大森くみこさんの活弁と天宮遥さんのピアノ演奏付きでお楽しみいただきます。もう何度目かしら?恒例イベントになっていますからお楽しみになさっている方もおられることでしょう。

早速河田さんから、見どころ紹介文が来ていますので、どうぞお読みください‼

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 今回観ていただく3本は1916年から1917年の映画です。単なるドタバタだけではなく、ストーリーとテーマが明確で、鋭い社会風刺を含んだギャグ満載の映画です。チャップリンらしいペーソスも素朴な表現で提示されます。現在でも劇場で公開される著名なチャップリン映画ではありませんが、そうなる直前の素朴なチャップリン映画をお楽しみください。

『悔悟』(1916)

 この映画はこの時期までのチャップリン映画の最高傑作です。タイトルのとおり、チャップリンが改心して社会復帰するストーリーです。刑務所から出獄するチャップリンが改心するきっかけとなったのは、腐敗した警察権力でも、形骸化したキリスト教会の説教でもありませんでした。人物の影を使った不気味な表現や、愛する人を信じ切れない悲しさなど鋭い描写があり知られざる傑作です。

『移民』(1917)

社会風刺をテーマにした作品群の一編で、この時期までのチャップリン映画最高傑作とも評価されています。

自由の国アメリカに夢を求めてやってくる移民には、厳しい現実が待ってます。その厳しい生活をコミカルに描きます。ラストでは移民である彼らの将来が明るくないことを暗示します。ラストシーンに深い意味を持たせるのはチャップリン映画の特徴です。

『冒険』(1917)

非常にギャグが豊富で面白い映画という定評の作品です。市販されていたチャップリンの8ミリフィルムで売り上げナンバーワンでした。しかしそれまでのチャップリン映画にあった貧困や社会の矛盾の表現が少ないので、社会風刺の視点が弱いという評価もあります。映画に出てくる運転手はチャップリンの秘書だった高野虎市。

特別上映『ここに停めるな』(1919)(ニセチャップリン映画)

チャップリン映画は絶大な人気がありました。そこでチャップリンの衣装や振る舞いを真似したニセチャップリン映画が続出しました。映画の一部をご紹介します。

 

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以上です。最近は活弁付きで無声映画を楽しんで頂く機会が増えました。それにつれて活弁士さんも徐々に増えていることが嬉しいです。4月に大森くみこさんも出演された全米4都市をめぐる“The Art of the Benshi”をご覧になって興味を持ち、ミュージアムを訪ねて下さった方もおられます。狭い会場ですので、弁士さん、楽士さんと近い距離で一緒にチャップリン映画を楽しみましょう。

2000円(当日現金で清算)。先着25名(予約優先)。申し込みは河田さん☎072-689-1860か電子メールshouko5d@hera.eonet.ne.jpへお願いします。終了見込みは15:50頃です。

ご来場を心よりお待ちしております!!!!!

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