おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2017.07.18column

6月11日に開催した「アニメーション・パレットin京都」

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もう実施日から1か月以上も経ってしまいました。雑務に追われどんどん報告が遅くなっていますこと、先ずはお詫び申し上げます。

開催前から入場に関する問い合わせが相次ぎ、混乱を避けるため、当日は正午から13時の回、16時半の回の入場整理券を発行することにしました。どの作家さんの作品も素晴らしいのですが、とりわけ人気をよんだのは秦俊子さんの『パカリアン』。秦さんの作品に魅了された俳優の斎藤工さんが、自ら声の出演を申し出られたそうで、キャパが狭いことから「会場に入れなかったらどうしよう」と心配した彼のファンからの問い合わせへの対応でした。

この日も、遠くは鳥取県から来館された方、前もって下見に来られた方もおられて、ただただファンの皆さまの熱気に感心するばかりでした。

事前のメールでの打ち合わせ窓口になってくださった飯田千里さんは、『タコ船長とまちわびた宝』という作品を上映。「驚き盤を用いた表現をしたので、会場のおもちゃ映画ミュージアムにピッタリだった」とお話くださいました。

京都国際マンガミュージアムで「にっぽんアニメーションことはじめ~『動く漫画』のパイオニアたち~」展で窓口になってくださった應矢泰紀先生から「今は東京藝大大学院映像研究科アニメ―ション専攻に優秀な人材が集まっている」とお聞きしたことがありましたが、実際に上映された作品はいろんなタイプのアニメーションがあり、そのどれもが素晴らしかったです。彼らが、今後の日本のアニメーション界を牽引していくのでしょう。

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これは16時半の回の参加者と作家さんたちの集合写真。このあと交流会をしました。その時に知り会った中西亮介さんは、今月から当館でアニメーション教室を開催。今後も生徒さんを募集して継続するそうですから、追々ご紹介します。

鋤柄真希子さん、松村康平さんの作品『カラスの涙』は、和紙を使った表現が印象的でした。鋤柄さんは7月2日の錦影絵上演とワークショップにも参加して下さいました。その彼女が「2011年に作った宮沢賢治原作『やまなし』で幻燈を扱ったが、本物がここにはたくさんあって驚いた」と話されたので「それならば」と2階へ案内して、みんなで即席幻燈会。

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いろんな幻灯機を引っ張り出し、種板をセットして映し出しては、大はしゃぎ。直前に戦前のアニメ―ションをいろいろお見せした時には余り興味を示さなかった若者たちが、それとは大違いの反応。ちょっと拍子抜けの感がありましたが、作家とはそういうものなのかもしれません。

ところで、Twitterをみていましたら、「アニメーション・パレット2017」が、7月21日(金)(1)18時、(2)20時▼7月22日(土)(1)13時、(2)15時、の4回にわたって、兵庫県姫路市で開催される短編アニメーション上映会で上映されるそうです。若い作家さんたちの素晴らしい作品揃いですから、ぜひお出かけください。詳しくは、こちらをご覧ください。

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