おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2024.04.20column

活動を手伝って下さる方と初懇親会

昨年10月、三重県にお住いの登 重樹さんから「お手伝いできることがあれば」と著書『望郷の小津安二郎』(2017年、㈱晄星社)を添えた手紙を受け取りました。早期退職をして早稲田大学大学院に入学され、研究成果を書き上げた修士論文を指導教授の小松弘先生の薦めもあって、読みやすい形に若干手を入れて出版されたのだそうです。

前半は小津安二郎監督が松坂で過ごした青少年期の10年間について、彼が残した日記や親族を含む周辺の人々の証言、小津が差し出した手紙や中学校の公式記録文献などを通して、この時期の体験が小津監督にどのような影響を与えたのかを探り、後半では中国戦線従軍期とシンガポール派遣時代について、戦地から差し出した手紙、従軍日誌、報道や映画関係誌などの文献資料をもとに、戦後の小津監督の仕事への影響を彼の映画表現を通して分析した内容になっています。小津監督は人生の重要な時期を三重県の松坂で過ごしておられ、登さんはその松坂にお住まいだからこそ、地の利でわかることもあったでしょう。

ページを繰りながら、きっとこういった調べものがお好きなのだろうと勝手に判断し、当館所蔵映像に何が映っているかをリスト化してホームページで掲載できるようにするお手伝いをして貰えないかと提案しました。17日に依田義賢先生の展示を見に来館される折に、先ずは“百聞は一見に如かず”と当館の様子を見て貰い、今後の打ち合わせをしましょうという事に。

以前から「定年後に何かお手伝いができるかもしれない」と申し出て下さっていた井上 伸さんは4月3日に打ち合わせに来て下さり、図書館司書の資格を活かして、当館にある本のリスト化と整理をお願いしました。週に一度来て下さることになり、11日に来て下さった折に、「次回は、もし都合が合えば17日に来て欲しい」と依頼しました。

そして、これまでも所蔵品のHP公開を手伝って貰ったり、展示や来館者への説明など様々にお手伝いいただいている河田隆史さんにも、17日に来て欲しいと依頼しました。

同じく開館準備中から何かと手伝いをして貰っている山口博哉さん、デジタル化した映像を少しでも美しく見やすい状態に編集する手伝いやPC関係の不具合を直して下さって大いに助けられている加藤博人さんにも声掛けをして、17日に5人の方に集まって貰いました。

遥々松阪市から来てくださる登さんに合わせて、ボランティアとして力を貸して下さる人が一同に会す場を持つのは、この時が初めてです。

向かって右から、河田さん、登さん、加藤さん、私、井上さん、山口さん、太田です。皆さんお忙しい中を時間を割いて集まって下さいました。

そして、近所の居酒屋で乾杯をしました。皆さん、これまでもありがとうございました。そして、これからも、どうぞ宜しくお願いいたします!!!!!

ミュージアムは来年3月末で賃貸契約10年の満期を迎え、町家の契約は終了となります。今後どうするのか今の段階ではっきり申し上げることはできませんが、取りあえず引っ越しに向けて少しずつ、片付け作業をしながら、次の段階に少しでもスムーズに運べるようお力をお借りして乗り切りたいです。コロナ禍の本当に大変な時期もありましたが、こうして何とか維持することが出来ているのも皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございます‼

 

 

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