おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2026.09.06information

9月27日「無声映画で楽しむ 喜劇映画のひととき」をご一緒に💗

あれは、6月の中旬のことだったと思います。活動写真弁士の坂本頼光さんから「9月に行きますよ」と連絡があって、「えっ、ホント!」と私。人気者の坂本さんに出演をお願いするのは難しいと思っていたので、「ラッキー💗」とばかりに早速スケジュールを決めました。それが、下記のプログラム。

作業が鈍くてモタモタしている間にピアニストの天宮遥さんが広報してくださったおかげで、もうすぐ定員いっぱいになりそうです。多くの方が活弁上映をとても楽しみにしてくださっていることが実感でき、嬉しいです。

9月の後半になれば暑さも少しは和らぐでしょう。昨年8月23日やはりお二人に登壇して頂いて実施した“阪東妻三郎プロ結成100年”小冊子発行を記念して開催した無声映画上映会は、冷房の不手際もあって最初汗だくの会になりましたが、先日今回催しにも申し込みを頂戴した方から「いやぁ、あれも懐かしい思い出です」と仰っていただき、またもや大汗が吹き出しました💦

なお、その8月23日活弁上映会の様子は撮影して、正会員特典用DVDにしました。今年5月20日BS朝日「あなたの知らない京都旅」のロケで阪東妻三郎さん四男、田村亮さんが来館された時、このDVDの映像をご覧いただきました。亮さんは、懐かしそうにスクリーンに映る若き日のお父様の見事な剣劇シーンを御覧になっていました。6月22日に放送がありましたが、つい先日、番組担当者から連絡があり、同番組に亮さんが3回出演された内容を1本に纏めて9月7日21時から放送するそうです。

ご都合よければぜひご覧ください。TVerで1週間見逃し配信があると思います。写真は、阪妻代表作『雄呂血』のポスターの横に立つ田村亮さん。奥に見えているのが8月23日上映会のポスターです。

さて、今年の9月27日の上映会についてですが、どんなプログラムが良いかと思案して、当館にある3作品とマツダ映画社様からお借りする『子宝騒動』の4作品にしました。これまで幾人かの語りと演奏で『突貫小僧』上映はありましたが、坂本頼光さんの活弁で観るのは初めてなので、それが楽しみです💗

もう一つ、2023年東京の江口和代様から寄贈いただいた『石川五右衛門の法事』上映も楽しみです。寄贈いただいた時の様子をこちらのブログ後半に載せています。その時からずっと「いつか上映したい」と思っていたので、漸くそれが叶います。この作品は人気があったようで、頼光さんもネットオークションで入手され、これまでの公演で上映されていますが、当館では初めてご覧いただきます。

実は、4月に、ポルトガルのセトゥーバル市(リスボンから1時間程の港湾都市)のアナ・ルイーサ・カンディドさんからメールを貰いました。同市で開催される映画祭「Film Fest」(生演奏付き上映)を担当されていて、「来年の映画祭で小津安二郎監督『突貫小僧』を上映したいので協力して欲しい」とのご希望でした。

何度も言っていることですが、私は、世界の映画祭関係者と知り合ったら、小津監督の『突貫小僧』を地元の言葉と楽器によって上映されることを提案しています。作品自体は無声映画ですが、世界中のだれが見てもわかる面白い作品なので、音楽だけでも充分楽しめます。さらに、活弁(Katsuben)があれば、もっとわかりやすいし、土地固有の楽器の素晴らしさも伝えることができると思っています。この1本のわかりやすい喜劇映画によって世界中を繋ぎたいし、戦争やいがみ合っていることがばからしいと思ってもらえるようになったら良いなぁと本気で願っています。

アナさんに、早速この思いも書いて「喜んで協力をします」と返信しましたら、直ぐにメールが届きました。彼女の表現を借りれば「あなたが私の心を読んだのではないかと思ってしまいました。というのも、私はポルトガルの伝統楽器である“ポルトガル・ギター”をその名手の一人であるルイーザ・アマロさんの演奏で合わせることを考えていたからです。ポルトガル語によるKatsubenも実現の可能性があります。」と書いてありました。この時の嬉しさはちょっと忘れられないですね。来年のことをいうと鬼が笑うと日本では言いますが、来年の上映会が今から楽しみです💖

そしてKatsubenの参考になればと思って、当館YouTubeで公開している英語活弁リンクを紹介しました。アメリカのランドルフ・メーコン大学ジェームス・M・ドーリング教授のピアノ演奏に同僚のカイル・マクラクラン先生が活弁をつけている『突貫小僧』の映像です。授業の一環として落語が好きなカイル先生らしい解釈でのKatsuben実演の記録です。

アナさんは早速ご覧になりましたが、「映画祭の1プログラムとしては短いので、もう1作品ないでしょうか?」とのこと。それで『石川五右衛門の法事』を提案しました。この作品は“喜劇の神様”と呼ばれている斉藤寅次郎監督が1930年につくったドタバタ喜劇。参考に坂本さんが活弁をつけておられる動画を送信しました。時間的にはOKだったのですが、日本固有の文化が背景にあるのでポルトガルの人々には分かりにくいかもしれないと思い、頼光さんに「台本を見せて欲しい」と依頼したのですが、多忙もあって見つからないとのこと。それで頼光さんの動画から文字起こしを始めたのですが、これがなかなか難航して。そう思っていたところに活弁上映のチャンス到来。「丁度良い機会だ」と9月27日のプログラムに『石川五右衛門の法事』を組みました。

というわけで、来年秋には、セトゥーバル市で現地の人によるKatsubenと楽器による『突貫小僧』と『石川五右衛門の法事』が上映されます。ネットでセトゥーバル市内の景観を見ながら、今からその日が来るのを大いに楽しみにしています💗なお、今年の「Film Fest」には、当館も協力しているJapanese Paper Films の上映が10月31日にあります。いつものように“Duo YUMENO”のお二人による箏とチェロの生演奏とプロジェクトリーダーのエリック・フェデン教授の解説付きです。戦争のために短命に終わった日本独自のメディア“紙フィルム”作品群をポルトガルの人々にもご覧いただけることを嬉しく思っています。こうして、ポルトガルと繋がることができるのも、先人たちが良い作品を作って下さり、それを保存していたおかげですね。

最初に載せた9月27日催しのチラシと前回載せた9月12日の催しチラシを作ってくれたのが、下掲写真の二人です。京都芸術デザイン専門学校1年生。

8月24日から9月4日まで10日間のインターンシップに来てくれました。それぞれが作った作品のポスターを手にして記念写真を撮りました。向かって右が9月12日「コメディ映画『OUR GAMG』を渡辺亮のパーカッション伴奏で観よう!」のチラシをデザインしてくれたコミックイラストコースで学ぶ吉田季生さん、そして左が、今回ご案内している9月27日「無声映画で楽しむ 喜劇のひととき」のチラシをデザインしてくれたビジュアルデザインコースで学ぶ松本凰伽さん。二人ともとても才能豊かで、気立てがよい若者でした。それぞれのチラシに、人生初のサインをして貰いました。彼女らとの出会いも財産です。今後の活躍を心から期待しています‼

 

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