おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.05.17column

大阪十三のシアターセブンでドキュメンタリー映画『まちの本屋』上映中‼

休館日の今日17日、大阪十三のシアターセブンへ行って、大阪芸術大学映像学科卒の大小田直貴監督『まちの本屋』を観てきました。座席数を減らし、感染予防対策バッチリの館内は、緊急事態宣言下の平日にしては、丁度良い具合に埋まっていました。アイデアに富み、行動力があり、社交的な「小林書店」店主の小林由美子さんの言葉の端々から、参考になる気付きがありましたし、何より脳梗塞を患ってやや不自由な体になったご主人の昌弘さんの姿勢に感動を覚えました。

昌弘さんが元気だったころ、本が届いたら直ぐに遠くのお宅までも配達に行き、不在のお宅のポストに投函した後、深々と頭を下げて一礼されている様子に、「誰もおられないのに、どうして?」と由美子さんが尋ねたら、「どこの本屋で買っても同じなのに、うちで買って下さることがありがたいから」とかえされたそうです。今も昔も変わらず由美子さんに丁寧な言葉遣いで話し、「いつもありがとう」と一日に何度も仰るそうです。由美子さんのご両親が始めた本屋さんでしたが、その大変さを知っていた由美子さんは本屋を継がないと決めて、サラリーマンだった昌弘さんと結婚。やがて昌弘さんに転勤の辞令が出ます。その時昌弘さんは由美子さんのご両親のことを考えて、転勤ではなく、本屋を継ぐことを選びます。その言葉がまた良いのです。

上映後に二人は別室からオンライントーク。この日は大小田監督のご両親や小林商店がある尼崎市の立花商店街近郊の人たちも観に来ておられたようです。「夜行バスを使って東京から通い、撮りました。余り両親に心配をかけたくないので、ぜひこの作品を多くの方に観て貰えるよう広めて下さい」と正直に仰っていたのも監督の人となりを表しています。監督が手にしておられる本がこちら。

モデルが小林書店。川上徹也さんも大小田監督も、小林夫妻に魅せられた二人。否、この書店に集う人は皆ご夫妻の魅力に嵌まった人たち。今度私も行ってみようと映画をみて思いました。

玄関で、それぞれのお客様にお二人が感謝の言葉を添えてお見送りされていました。左端が3月24日に来館頂いた田房加代さん。丁度来館頂いた日に大小田監督から大きな「まちの本屋」のポスターが届いたのでした。まさか、今日ここで再会できるとは思いもせず、記念に写真を撮りました。良き映画に、良き出会いでした。

皆様もぜひご覧くださいね、お勧めします。上映時間などについてはこちらをどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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