おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.05.18column

開館6周年を祝って、綺麗な花が届きました💝

外は雨。休館日を利用して、諸々遅れている仕事を片付けていたら、「こんにちはー、お届け物です」と宅急便屋さんの大きな声がしました。「はーい」と返事をして、急いで1階に降りると大きな段ボール。「花」と書かれていたので、瞬時に蘭の花だと思って、ワクワクしながら開けました。それが、この写真。綺麗な純白の胡蝶蘭です。

(有)サカエマチ中央ビル取締役社長の山川雅行様から頂戴しました。昨日私は、大阪の十三にあるシアターセブンで映画『まちの本屋』を観ましたが、その映画館と第七藝術劇場が入居しているビルのオーナーさんです。他にも(一社)大阪外食産業協会常任委員や大阪観光大学観光学部非常勤講師、大阪学院大学経営学部非常勤講師もされていますが、私たちに最も関係するのが「帝国キネマ演芸株式会社」創業者山川吉太郎さんの曾孫にあたる方だということ。1930年に帝キネで作られて大ヒットした傾向映画の代表作『何が彼女をそうさせたか』を復元したご縁で、いつも大変良くしてもらっています。昨年11月29日は、帝キネがあった東大阪市で「帝国キネマ100周年記念イベント」が開催され、上映に先駆けてスペシャル対談で連れ合いも一緒に登壇しました。その日のことは、こちらで書いています。お時間があるときにお読みいただければ嬉しいです。

ミュージアム開館前には、私が主宰していた会のメンバーたちが「難しいんじゃないの?厳しいんじゃないの?」と随分心配してくれましたが、その心配は外れてはいませんけれども、どうにか6年間は継続できました。高齢にもなってきましたし、これから先どれぐらい活動できるか心配ではありますが、取りあえず目の前のことをできる限り一生懸命やっていこうと思っています。

と、ここまで書いていたら、今度は郵便屋さんが活動弁士の山崎バニラさんからの郵便物を届けてくれました。5月14日深夜放送の関西ではリアルタイムで見ることができなかったテレビ朝日『ももクロチャンと!』を録画して記録保存用に送ってくださったDVDと、6月4日東京の武蔵野館で開催される「第一回カツベン映画祭」のチラシが入っていました。東西の弁士と楽士が勢揃いして賑々しく開催される楽しみなプログラムです。『月形半平太』『日の丸太郎 武者修行の巻』『大学は出たけれど』『チャップリンの消防夫』『瀧の白糸(最長版)』『からくり蝶(前・後編)』『椿姫』『キートンの蒸気船』『都会の女』以上です。

思い返せば、開館から2ヵ月後の2015年7月26日に開催した「第2回無声映画の夕べ」の時に、山崎バニラさんにも飛び入りに近い形でゲスト出演してもらって、大森くみこ弁士と一緒に無声映画の上映会をしました。子ども達も喜んでくれて、とても賑やかなイベントでした。その時のことは、こちらで書いています。おそらくこの時が初めて東西の弁士が揃った公演になったのではないかと教えて貰った記憶があります。

活動弁士が主役の映画『カツベン!』が作られ、ドラマにちょこっと弁士役が登場したり、CMに弁士役の香川照之さんが登場したりと、開館当時に比べれば「無声映画と活動弁士」をご存じの人は格段に増えたと思います。これからも無声映画の発掘と保存、そして活用になお一層努力していきたいと思っています。変わらぬ応援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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