おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.09.23column

戦争パネル展「戦争の真実」、残り3日に。ぜひ、ご覧頂きたいです‼

開催中の戦争パネル展「戦争の真実」は26日まで残り僅かな日数になりました。そんな中でも、今日は「皆さんに見て貰ってください」と資料を持参して下さる人がおられて感激しました💝

その資料は「南満州鉄道株式会社株券」です。一番上中央にある社章は、満鉄のアルファベットのMの字とレールの形からデザインされたそうです。裏書きを見ると、昭和6年11月21日に最初の持ち主の名前と押印があり、昭和7年3月10日に次の所有者へ、7月7日に別人物へ、11月24に最初の所蔵者に、昭和8年4月18日に別人物の手に、8月8日に別人物へ、昭和11年8月17日にさらに別人物へ、そして10月2日にこの株券をお貸しくださった方のお祖父様が手にされたことがわかります。他にもたくさんあったそうですが、処分され、この株券を当時の思い出に残されたのだそうです。

お貸しくださった方は、私が一生懸命「後院通り」の道路名表示板設置を行政に呼びかけていたとき、力を貸して下さった方でした。2018年12月に四条大宮と千本三条の交差点4箇所に設置して頂いて以来、迷子になる人が本当に少なくなりました。その御礼を直接言えたことも嬉しかったです。

展示品には、故山田無文老師らによって設立された(一社)アジア太平洋友好協会の人々が持ち帰られた、南太平洋方面戦没者の遺品収集品もあります。事務局をされている京都市内の法輪寺(通称だるま寺)さんからお借りしました。

お客様が来られると、「どれくらい重いか試してみますか?」とお声がけしていて、写真の時も、それぞれの方に試して貰いました。見た目以上にずっしりと重いです。兵隊さんはこれを手に、水も食糧も不充分な中、行軍しておられたのです。この鉄製武器の名称がわからずにいたのですが、つい先日のお客様に教えていただきました。

左の男性が手にされているのが単発ライフル。

展示している『図説日中戦争』(森山康平著、河出書房新社、2000年)の写真を参考に掲げました。

中央の女性が手にしておられるのが、機関銃。同じく前掲本101頁の写真を参考に。

右端は薬莢の残骸、続いてヘルメット。飯盒や水筒、ヘルメットもお借りして展示しています。アルミの水筒は海軍のもので、陸軍の水筒は塗装をして茶色なのだそうです。飯盒は爆風の影響を受けることが多いことから、本体と外蓋が一緒に出土するのは珍しく、この展示品も本体のみです。

最終日を間近に控えていることから「チラシを見て、見に行かなきゃ」という人が続きました。映画『日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人』を是非とも見て貰いたいと願って上映を続けてきましたので、「良い映画だった」「フィリピンに残された人たちのことを全く知らなかった」という感想を聞かせていただき、とても嬉しく思っています。

昨日は、今回のパネルをお貸しくださった「京都原爆展を成功させる会」の竹下事務局長さんと西田さんが映画と展示を見に来てくださいました。お二人とも大変に素晴らしい活動をなさっていますので、お話を伺っているととても参考になります。

竹下さんから「横の繋がりをコツコツ続けて、本当に確固とした平和への意思、政治まで動かすバイタリティーを養って行きましょう!」と声をかけていただき、頷きました。とりわけ、人生の最晩年を迎えているフィリピンの残留邦人の方々の日本人としての証を求める願いを何とか一日も早く叶えてあげて欲しいと願います。残された時間はそう多くありません。微力でも国を動かす力になれたらと思い、26日まで上映を続けます。お一人でも多くの方にご覧頂きたいです。

 

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