おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2021.09.22column

読売新聞京都版で“目玉の松ちゃん”を当館にも触れて紹介して頂きました‼

記事を読んで、うっかりしていたことに今頃気が付きました💦今年は日本最初の映画スター尾上松之助没後95年の節目だったのですね‼ 熊本県山鹿市在住だった故芹川文彰さんが描いたペン画の巧みさばかりに目が奪われ、「95年前に中学生だった少年が描いた『(実録)忠臣蔵』のペン画」とばかり書いていましたが、“目玉の松ちゃん”は1926年9月11日に亡くなり、この年に公開された遺作ですから、確かに没後95年。

上掲チラシのように30日18時半から、東京の「よしもと有楽町シアター」で開催される第14回「活弁でGO!」は「いざ行かむ京の都」の副題が付いていて、お馴染みの活動写真弁士片岡一郎さんが芸人の「すゑひろがりず」さんを指導して、当館所蔵『荒木又右衛門』(1925年、日活京都)を活弁上映するそうです。

『荒木又右衛門』は松之助映画千本記念と銘打った作品ですが、その短縮版(約4分半)が2008年に見つかり、「幻のフィルム見つかる」として報道されました。その時の朝日新聞の記事はこちらで。なお、「活弁でGO!」はオンラインでも配信されますので、ご覧頂ければ嬉しいです💖

生涯千本ほどの作品に出演した“目玉の松ちゃん”の作品でも、現存しているのはごく僅か。日本の無声映画の残存率は極めて低いのです。12月の展示では前述『(実録)忠臣蔵』のペン画展PartⅡを紹介し、4月17日の予定だった活弁上映を12月18日に実施しようと思っています(4月予約者優先)。こうして“目玉の松ちゃん”のことを取り上げ続けている限り、人々の記憶に刻まれて日本最初の映画スター尾上松之助の名前は継承されるでしょう。

 

記事検索

最新記事

年別一覧

カテゴリー