おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2022.02.11column

オーストリア出身の留学生アルマさん

6日寒い一日でしたが、あったかい出会いがありました。シャンツァー・アルマさん。オーストリアのウイーンから京都芸術大学に留学中。オーストリアからは初のご来館に。最初の言葉が「ようやく来ることが出来ました!」。

彼の地では日本語や日本文化の勉強をされていたようですが、日本では写真を専攻されています。特に、湿板写真(アンブロタイプ)に興味を持ち、自分で乳剤を調合して、ガラス板に塗って、それが乾いてしまわないうちに撮影することに興味を持ったそうです。

アルバイト先のお客さんから当館に湿板写真、銀板写真(ダゲレオタイプ)、鉄板写真(テインタイプ=フェロータイプ)などがあると聞いて、訪ねてきて下さいました。

「湿板写真をみていると、皆表情が硬い。笑っている顔がない」ということが気になっていたそうで、「湿板写真は感光に1~3分の時間がかかり、その間じっとしていないといけないからだ」と伝えたら、納得の表情。

「1階のケース内だけじゃない、他にもありますよ」と取りだして見せてあげたら、目が輝きだして💖

珍しい“オパロタイプ”ではないかという写真もあり、益々身を乗り出して。

先日ロシアから来られたアナスタシアさんと同様、女優さんみたいに美しいし、日本語がとても上手。気さくなところも一緒。オーストリアはドイツ語を話すと知って、彼女にも当館のチラシを渡してドイツ語に翻訳して貰うことに(*^o^*)

私としては、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭の会場に使って欲しいなぁという思いをずっと温めていましたので、これを早速彼女に提案。きっと今年は難しいでしょうけど、来年上手くいけば良いなぁと思います。1年間かけて計画し、湿板写真を撮影し、ここでどう見せるか、二階から天井や壁を利用しての展示も面白いと思います。アルマさんも、この町家にたいへん興味を持ち「ぜひここで展覧会がしたい」と言って下さいました。

仕掛けスライドのクロマトロープなども楽しんでご覧になっていました。それならばと、錦影繪池田組のYouTubeを紹介。等々あれもこれもと紹介している内にあたりは真っ暗に。「また来ます」と名残を惜しみながら別れました。

「オーストリアに帰ったら、のみの市を覗いてみる」とも仰っていましたので、きっと古い時代の面白いものがいっぱいあるでしょうね。一緒に付いて行きたいくらい。ともあれ、コロナ禍で以前のように海外のお客様と会う機会がめっきり少なくなっている今、こうしてお話できたことがとても嬉しく、楽しかったです。

 

 

記事検索

最新記事

年別一覧

カテゴリー