おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2025.07.26information

8月23日に無声映画カツベン上映会をします‼

もう1か月を切ってからのお知らせになりましたが、8月23日(日)午後6時から、活動写真弁士の坂本頼光さん、無声映画演奏家の天宮遥さんをお招きして、上映会をします。新拠点での初めての無声映画上映会です。

異常な暑さが続いていますが、その暑さの上を行く坂本さんの熱血パフォーマンスゆえ、どれほどアツかろうかと夕方開催を試みました。幾分でも暑さが凌げればとの願いからですが、ご来場いただく皆様方には、旧拠点同様に、できるだけ涼やかな服装でお越しくださいませ。坂本さんにも「お決まりの弁士服装でなくてもいいから」とお願いしています。団扇、扇子片手に仰ぎながら楽しみましょう。なお、最近火災が相次いで報告されている、リチウムイオン乾電池を用いた携帯扇風機の持ち込みはご遠慮くださいませ。ご協力をお願いいたします。

坂本さんは、今年3月3日 令和6年度(第75回)芸術選奨 文部科学大臣新人賞を受賞されました。活動写真弁士の受賞は初めてのことで、そのお祝いの会になればとも思っています。

文化庁サイトによれば、坂本頼光さんへの贈賞理由は、

……寄席定席公演に映像投影を持ち込んだ努力により「活動写真弁士」が身近になり、存在感が再認識された。寄席演芸に一つのジャンルを増やしたばかりでなく、無声映画説明の随所に笑いをちりばめる。自作アニメ、古い映画の名場面に声色を駆使するオリジナリティー。ナレーションでも情報伝達に弁士の個性と知見を加える。素材を買い集めて次世代へ繋ごうという熱意からの努力が、語り手としての可能性を拡げる結果となった。元の芸の枠を超える次への展開を期待する。……

改めて、坂本頼光さん、芸術選奨 文部科学大臣新人賞受賞、おめでとうございます!!!!!

国からも今後益々の活躍が期待されている実力派坂本頼光さんの説明と、任せて安心な天宮遥さんによる華麗な電子ピアノ演奏でご覧いただくテーマは、「阪東妻三郎プロ結成100年」。当館での開催ということで、これまで集めて保存してきた「おもちゃ映画」の中から、阪妻(阪東妻三郎の愛称)が演じた作品の断片26作品を編集し、カツベン付きでお披露目します。

1925年に“阪妻プロ”が誕生し、翌年太秦に撮影所開所。それから100年経った今日でも、剣劇映画の礎を築いた阪妻の情熱と革新は日本映画史に輝きを放っています。

上映会当日の8月23日発行を目指して、上掲『阪妻プロ結成100年 阪東妻三郎』を編集しています。当館が紀要のような位置付けで毎年発行している小冊子の11冊目にあたります。阪妻四男田村 亮さんのご子息である俳優の田村幸士さん、若手映画研究者の羽鳥隆英さんと雑賀広海さんに寄稿して頂きました。田村さんにお聞きしたところ、今年、代表作『雄呂血』の上映が検討されているとのことでしたので、その参考資料にもなると思います。どうぞ、発行をお楽しみになさって下さい。

上映は2階に設置した大きなスクリーンで。古い建物なので安全を考慮し、僅か24名で参加者を募ります。間近で坂本さんと天宮さんのパフォーマンスを見聞しながら、 “剣劇王”阪妻の世界に浸りましょう。ご覧いただくのは、下記3作品です。

『江戸怪賊伝・影法師』(1925年、東亜マキノ、二川文太郎監督、寿々喜多 呂九平脚本)。家庭用に再編集して販売されたパテ・ベビー版です。

『逆流』(1924年、東亜マキノ、二川文太郎監督、寿々喜多 呂九平脚本)は、㈱マツダ映画社様ご協力での上映です。『雄呂血』(1925年)の原型と言われている作品です。

当館所蔵阪妻が登場する「おもちゃ映画」を26作品まとめて、年代順に編集した『ちゃんばら時代・剣劇王  阪東妻三郎プロ100年』。画像は『お好み安兵衛 花婿の巻』(1932年、阪妻プロ新興キネマ、東 隆史監督、佐々清雄脚本)です。

もう一つ、『王政復古 膽龍(たんりゅう)の巻』(1939年、日活京都、池田富保監督、瀧川紅葉原作・脚本)。錚々たる顔ぶれの本作で、阪妻は新選組隊長  近藤勇役です。

愛称「阪妻」で呼ばれ、「剣劇王」の異名を持つ阪東妻三郎の本名は田村傅吉。東京神田の木綿問屋の次男に生まれ、母や姉を相次いで亡くし、さらに父親の事業失敗で破産を経験。「立身出世の早道」と青年時代は歌舞伎役者をめざしますが、話題の映画『国宝』で描かれている歌舞伎界の因習と家柄優先の世界に限界を感じて、活動写真に新天地を見出します。

1923年牧野省三が開いた京都等持院の撮影所に入所。

寿々喜多 呂九平が阪妻をイメージして書き下ろした脚本『鮮血の手型』(1923年、上掲写真)は、それまでの旧態依然とした歌舞伎スタイルを脱し、阪妻の激しい剣劇と沼田紅緑監督のリアルな演出が評判になり、映画界に革命的な衝撃を与えます。今回ご覧いただく『江戸怪賊伝 影法師』(1925年、二川文太郎監督)は、時代劇俳優第一人者としての地位を決定的なものにしました。

その後の活躍ぶりは、20代で日本で初めてのスタープロ結成、そして太秦での撮影所開所につながります。『ちゃんばら時代・剣劇王  阪東妻三郎プロ100年』は、さながら阪妻が最も輝いていた時代の“阪妻映画史”です。阪妻ファンのみならず、日本映画史研究者の方々にもぜひご覧いただきたいです。

一般3000円(入館料込み)、当団体正会員2500円。お申し込みは電子メールinfo@toyfilm-museum.jp  または電話075-496-8008(金曜~月曜の10:30~17:00)へお願いいたします。

皆様のご来場を心よりお待ちしております‼

 

 

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