おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2023.07.29column

今週の記憶に残った出会いから

今週も猛暑が続き、外に出るのも億劫な日々でした。そんな中でも、立命館大学の学生さんたちが勉強にやって来てくれたり、以前からコンタクトを取りたいと思っていた企業の方と知り会えたり、と良き出会いが多くありました。その中から幾人かとの出会いを綴ります。

7月23日、久方ぶりに、ソンモさんのファンの方が訪ねて来てくださいました。通し番号の続きで千葉の59番さん、東京の60番さん、三重の61番さん。一緒に記念撮影。「前から来たかったんです‼」と嬉しい言葉をかけて頂きました。ソンモさんが雑誌3社の取材に対応するため来館して下さってから、もう8年経とうというのに、ファンの方が覚えていて下さったことに感動しました。

ソンモさんが来館されたのは、2015年10月16日。当時は韓国の人気グループ「超新星」のメンバーの一人として、映画『僕たちの日記』に主演、京都国際映画祭の上映に合わせて来日され、レッドカーペットを歩かれました。その映画の取材場所としてお越しいただきました。初めて出会った日の思い出を、ブログで書いていて、読み返しながら夢のような時間を振り返っています。その後、ファンの方々が訪ねて下さるようになって、その折々に10月16日の思い出を“語り部”してきました。8年経っても昨日のことのように嬉しく思い出して語れるから不思議。それを喜んで聞いて下さるファンの方にも感謝です。

そのソンモさんが主演の新作『ランサム』が7月21日~8月9日まで京都みなみ会館で上映中。3名のファンが来館下さった23日は10時半からの上映後に、

ソンモさん、吉田玲さん、監督の室賀厚さんが登壇されたのだそうです。その折の写真を送って貰いました。

『僕たちの日記』の高校生役とは違って、ちょっと怖い映画のようですが、舞台の上のソンモさんは8年前と少しも変わらない好青年ですね💗挨拶で「京都には京都国際映画祭で来たことがあります」と仰って、その折の思い出にも触れて下さったそうで、「きっと、ソンモさんはここに来たことを覚えていますよ」と彼女たちは話しながら、館内で彼が雑誌の取材に応じてポーズを決めた場所で撮影して、ソンモさんに送信していました。「思い出して下さったら良いなぁ」と私も思います。

そして、昨日28日は、初めてインドからのお客様。シドロモドロの片言英語での会話でしたが、写真の笑顔が楽しんで下さったことを表しているかと。ライターさんで、「ここのことも本に書くから、出来上がったら送る」と言って下さったので、実現するのを楽しみに待ちます💗放下鉾の「浴衣の前が良い」と選んで下さって記念写真。私は“縄絡み”という手法で鉾建てした時の縄を手に。

初めてインドにピンでマーキング。その場所はゴア州で首都はパナジ。

以前、連れ合いがムンバイ国際映画祭に招待されたことがありましたが、そこから約600㎞南に位置しています。インドでは最も裕福な州の一つのようです。ネットで調べると、世界遺産「ゴアの聖堂と修道院群」が見どころで、そのひとつ「ボム・ジェズ・バシリカ教会」にはフランシスコ・ザビエルのミイラ化した遺体が安置されていて、10年に一度公開されるのだとか。前回は2014年ですから来年公開の年ですね。敬虔なキリスト教信者が大勢訪れるそうです。

そして、通りがかりに「何だろう」と訪ねて下さったのはフランスのルアネック(ブレストから1時間ぐらい離れた都市)からお越しのLecarpentierさんとお嬢さん。

展示している写真の三船敏郎のことは黒澤明監督の映画などで良くご存じ。片言英語で、私たちがなぜ、毎年7月に映画『祇園祭』に関する展示をしているのかを説明しました。「この作品を実際の祇園祭山鉾巡行が行われる前祭と後祭の日とその前日の計4日間(一年のうちの)、京都文化博物館でしか見られない状態ではなく、世界中の人がいつでも見られる状態にしてほしい」という願いです。もちろん賛成して下さいました。実際の祇園祭も今回ご覧になったそうです。

映画が公開される前年1967年8月18日に山本薩夫監督が差し出した手紙には「『祇園祭』が京都市民の力によって映画化されるというニュースを聞いて、私は大変勇気づけられております。これが実現すれば、昨年上映された『アルジェの争い』(正しくは『アルジェの戦い』。1966年イタリアで公開された映画で、アルジェリアがフランスから独立するまでを描いた戦争映画。第27回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞)に匹敵するものになると思います。また私達映画労働者の念願でもあります。勤労者が自分たちの力で、自分たちの文化を創造し、日本民族の文化を守ってゆく―これは、正しく日本の文化革命だと思います」と綴っておられるように、この映画の思いは世界に通じると思いますし、実際、当時世界各地で上映されたことも残された資料からわかっています。他に、「この映画の音楽(作曲は佐藤勝さん)をデジタル化してきちんと残したい」という思いの方もおられます。製作から55年。映像だけでなく音楽の保存を京都府に要望していても、なかなか前向きな返事がもらえていないのが実情です😢

帰りに、当館のチラシで、英語版、簡体字、繁体字のものはあるのですが、フランス語のものがないので依頼したら、「英語版からフランス語に翻訳して送りましょう」と引き受けて下さいました。ありがたいです💖お会いしているときにご主人が着ているTシャツが大友克洋監督『AKIRA』(35年前の1988年7月16日公開)なのを見て、「いいね!」と言いましたが、今頃気付いたことですが、京都みなみ会館では4Kリマスター版『AKIRA』を7月23日~8月19日まで延長上映中。それをご覧になったのかもしれません。愛車のうち2台が日本車で、日本が大好きなのでしょう。お嬢さんのTシャツはアメリカのクエンティン・タランティーノ監督『PULP FICTION』(1994年)ですね。映画も愛する素敵な父娘でした。たまたまミュージアムを覗いて下さったおかげで、良き出会いとなりました💗💛

 

 

 

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