2025.07.10column
6月下旬~7月上旬のお客様の中から
書くのがどんどん遅くなって、遅れ遅れのブログです。

6月27日、35㎜フィルム缶を買ってくださった二人目、関根響一さん。以前にもお越しくださり、関東から新拠点を見に来てくださいました。「どこで写真を撮りましょう?」と尋ねたら、「FILM IS COOL のTシャツの前が良い」ということで、自身の8㎜カメラも構えて、この位置で。このTシャツは、ジョージ・イーストマン・ミュージアムで2015年から春に開催されている“Nitrate Picture Show”の記念品で、毎年参加されているニューヨーク州ロチェスターにあるロチェスター大学ジョアン・ベルナルディ教授からのお土産です💗この映画祭は映画保全のフェスティバルで、1920年代~1940年代の映写を現存する可燃性フィルム(ナイトレートフィルム)で上映する珍しいものです。

関根さんの背後、向かって右が2015年5月1~3日に開催された第1回目。当館が開館する17日前のことですね。そして10年を経て第9回目が今年5月29日~6月1日に開催され、その上映プログラムが関根さんの左の今年のTシャツの背中にプリントされています。この中には成瀬巳喜男監督『妻よ薔薇のやうに』(1935年)も含まれ、その解説文をベルナルディ教授が執筆されました。映画祭のサイトはこちらですし、ジョアンさんの解説文に関連しては、こちらのブログでも触れました。

6月29日に来館いただいたオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブからお越しのJames Campbellさん。キャンベルさんは「今22mm、28mmのデジタル化をしています。まだナイトレートフイルムが14000本あって、その作業が大変です」と話しておられました。
【参考】

これは当館所蔵の28㎜フィルムとそれを装填したおもちゃ映写機。映写機はドイツ製と思われ、フィルムはフランスのパテのフィルムだろうと思います。日本のように上映後に切り売りしたおもちゃ映画は海外ではあまり聞かず、おもちゃ映写機用の石版印刷したTOYFILMは広く販売されていました。こうしたフィルムは当館でも展示しています。
キャンベルさんが所属されている国立フィルム&サウンドアーカイブからは、2018年1月9日にRob Davisさんを介して木村白山のアニメーション『凸坊猛獣狩』を寄贈して頂いたことがあります。このことについては、こちらのブログの後半で書いています。再度ご縁が繋がって嬉しいです。ようこそおいで下さいました。

同じ29日に台湾から来館の仲良し4人。右端の王亭兪(《ではなく刂)さんが、台湾の國家電影及視聴文化中心(TFAI)の知り合いから勧められて、黄群策さん、鄭仁皓さん、蔡凱翔さんを誘って見学に来てくださいました。

にこやかで良い写真ですね。台湾には既にたくさんのピンがマークされています。

続いて、京都精華大学辻田幸廣先生から勧められて中国新疆烏魯木斉から来館の大学院生リョウ シンキさん(向かって右)と陝西省西安から来館のショウ シオンさんが来館。アニメーションを勉強されていて、作品を見せて貰ったら、とても上手でした。

この日、私はアンティークフェアに行っていて、大好きな作家・ささきようこさんの陶人形「弁慶の勧進帳」を家族に迎えたのですが、それを見せたら「ゲームで弁慶のことを知っている」と二人。ゲームは遊びを通しながら歴史を学び友好に寄与するツールでもあるのですね。「ゆったりとした雰囲気が気に入った」と二人。また会えると良いですね。

6月30日に関東からお越しの高橋克三さん(立っている男性)。前日に中国からアニメーションの勉強に留学している前述女子学生二人の役に立てたらと思い、彼が日本側代表を務めているアジア国際青少年映画祭のアニメーションについて問い合わせをしたばかりで、その翌日にお目にかかれたことに“驚き桃の木山椒の木”。実は大病を患われて心配していましたが、ご覧の通り元気に復活。実際にお目掛かって安心すると同時に、いろんな話から刺激を受けました。朝ドラ「あんぱん」で「絶望の隣は希望」というセリフが出てきますが、高橋さんを見ていて、「本当にそうだ」と思います。

佐藤先生は事前学習をしてくださったようで、学生さんたちはその知識を生かしながら、実際に道具たちに触れて勉強して頂きました。とても皆さん熱心にご覧くださいました。

昨年12月に佐藤先生の司会で開催した「活弁上演で蘇るキネマ画“忠臣蔵”」に参加してくださった学生さんが、この中におられるのかはわかりませんが、この折の体験を活かして、今海外でも注目されている“KATSUBEN”をぜひ生で楽しんでもらいたいです。

6月10日にも同志社大学の小黒純教授のゼミ1回生15名が見学に来てくださいました。この時は、同志社学生新聞局の2人の記者さんが取材に。

参加してくれた小野寺君が、ご覧いただいた戦前のおもちゃ映画のアニメーションをとても面白がって、「TikTokと同じだから、発信を工夫すればバズる」と提案してくれましたが、老体二人ではなかなか。彼たちのような若者が仲間になってサポートしてくれたら、どんなに心強いかと思います。

そして、これは6月28日名古屋外国語大学の石田聖子先生が引率の学生さんたち。26日に西陣空襲から80年の節目を迎えたことから、28日に原田敬一・佛教大学名誉教授に「京都の空襲-都市伝説と事実-」と題してお話をしていただきました。学生さんたちにもぜひ聴講して頂きたかったのですが、提案したのが直前過ぎて間に合わず…。惜しいことでした。

最近まで東映京都撮影所で使用されていたカチンコを手に、撮影のまねごと。即興でも演じる楽しさを体験。若いって、良いですね。
7月7日には、その東映京都撮影所の女優さん、松島紫代さんがNPO法人都草映画研究会のメンバーと一緒に来館。やはり華がありますね。次回の朝ドラ「ばけばけ」の最初らへんで登場されるのだとか。拝見するのが今から楽しみです。


