おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2025.08.21column

8月前半の出会いから

8月1日に来館いただいたのは、アメリカのランドルフ・メーコン大学の温若含先生と夫君の呉孟穎先生。写真は、開館して間もない2015年5月31日と6月2日に、当時WISCONSIN大学修士課程に在籍中だった温さんが来館された折の芳名帳を広げ、彼女の署名を指し示しているところ。

2019年再来館の頃はまだ世界地図を用意していなかったので、遅まきながらピンでマークして頂きました。優しいご主人様と結婚されて、幸せの雰囲気が満ちていました。

クラウドファンディングにも応援して下さり、ずっと気にかけてくださっていることがありがたいです。

2日はポルトガルのレイリアから京都の大学でデザインを勉強しているエドワードさんと、同じ大学で写真を勉強中の中国出身の曹さん。2階に並べている銀板写真(ダゲレオタイプ)、鉄板写真(テインタイプ=フェロータイプ)、湿板写真や“オパロタイプ”と思われる写真などもお見せしました。何かのお役に立てるなら嬉しいです。

写真を撮り損ねましたが、大阪芸大映像学科V00の板倉善之さんが、製作中の映画に用いる映像を求めて来館。公開が決まったら改めてご案内しますね。今からとても楽しみです。

8日にはアメリカの初期アニメーションに関心がある高校1年生の廣岡佑紀君が来館。同じ学年の時に初めて来館してくれた谷廣君の再来かと思いました。谷廣君は今や目を見張る活躍ぶりで、廣岡君も続いて欲しいなぁ。

9日アメリカのカンザス大学から、ガルワーネ・リンダ先生とマクドナルド・トーマス先生が来館。

イエール大学のアーロン・ジェロー先生ほか、多くの東アジア映画研究者のみなさんをご存じでした。ガルワーネ先生は、かつて大阪大学で比較文学を教えておられたそうです。

お二人の来館の主目的は「紙フィルム」でしたが、同じように「紙フィルム」目的で来館いただいたのは足柄製作所の研究員をされている藤田聖矢さん。

「紙フィルムは脆いと言われますが、フィルムよりも持つのじゃないか」と「パピルス」の話をされました。今、私がたまたまネットで検索した会社のサイトで「紀元前3000年頃の古代エジプトのナイル川流域で自生していたパピルス草を用いた「パピルス」は、人類が初めて「情報を残し、共有する」ために実用化した“最初の量産型メディア”で記録文化を持つ文明社会の幕開けを象徴する存在だった」とあります。

毎小ニュースによれば「古代こだいのパピルス現在げんざいまでのこることもおおく、2013ねんには、「史上しじょう最古さいこ」の4500年前ねんまえのパピルス発見はっけんされました」ということです。私も以前京田辺市の郷土史を調べていて、正倉院文書に残る大住地域の計帳を拝見したことがありますが、1300年ほど前に記録された文書を目の前で見ることができた時に味わった感動を思い出しました。

私どもに寄贈いただいたアセテート素材のフィルムが発する酸っぱい臭いに慣れてしまった感がありますが、劣化によりうまくデジタル化できないフィルムがなんと多いことかと思います。アセテートフィルムは1930年代に登場したので、まだ100年。そう考えると、アメリカの議会図書館で権利を主張するために、映画を紙で保存して残した話は、「なるほど」と思います。

藤田さんに「私どもはもう年老いたから、この先ずっと運営していくことは難しい。どこかで保存活用してくれないかと模索しているけれど難しい。時間がないから、もう処分するしかないかも」と弱音を吐きましたら、「浮世絵は最初いくらだったかご存じですか?かけ蕎麦一杯の料金に例えられる安さだったのですよ。それがどんどん使い捨てられ、世の中から無くなっていって、辛うじて残ったもののうち状態が良いものが3億6千万円で落札されるのです。

ここに保存されているものたちも、今後年数を重ねるうちに大変貴重なものとして価値が出てきます。価値があるものを維持していくことと、運営が見合わない辛さはわかります」と仰って下さいました。費用対効果ばかりが声高に叫ばれる世の中ですが、失って気付く価値もあるのです。今私どもが必要としているのは、これらを保存活用して頂ける応援団なのです‼

連れ合いとは、フィルムの湿気対策について日々経験する側と、それへの対処を研究する立場としてお互いに刺激をうけた時間を共有することができたようです。良き出会いでした。

11日ニューヨークから来てくださったEDITHさんとSETHさん7歳。コンピューターソフトウェアの仕事をされているそうです。16日にベルギーのブリュッセルから来てくださったLeさんも同様に、ネットで検索して「どんなところだろう?」と足を運んでくださいました。

Le Alexandreさんと6歳のまきしむ君。兵庫県出身のお母さんが近所の楽美術館を見学している間に、ネットで検索して来館。日本語も解し、サイン帳にも、ひらがなでサインしてくれました。

ひょうきんな表情も見せてくれ、懐いてくれたのが嬉しかったです。また来年も会えたら良いなぁ。

17日に見覚えのある男性が来館。お名前は失念していましたが、「ええっと…」と必死で記憶を手繰り寄せているうちに、2019年4月1日付けで書いたことを思い出しました。大阪アジアン映画祭で、翻訳、発信などを担当されているJASON MAHERさん。来週から大阪関西万博に連動して、3月に続き今年2回目の大阪アジアン映画祭が29日~9月7日に開催されます。彼も大忙しの日々の中、ストップモーションアニメーターとして、また韓国語翻訳などでも活躍されている三宅敦子さんと一緒に訪ねてくださいました。

JASONさんが手にしておられるリーフレットが上記で、詳細については公式サイトでご覧いただき、ぜひ会場へお運びいただきたいです。COVID-19で暫く中止されていたウェルカムパーティーが5日大阪市中央公会堂で開催されるとご案内をいただきましたので、今から、どのような方たちと出会えるのかワクワクしています。

そして、三宅さんが手にしておられるチラシが、『JUNK WORLD』。アニメーターとして関わられただけでなく、10人ほどの役の声も担当されたのだそうです。公式サイトはこちらをどうぞ。

三宅さんに教えてもらったのですが、『JUNK WORLD』と前作『JUNK HEAD』で使用したモノたちが、24日までオークションで販売され、3部作目制作の費用に充当されると聞きました。応援を兼ねて、ぜひどうぞ‼

お二人と入れ違いにお越しくださったのが、東京の村上寛光先生、白石慶子先生ファミリー。

いつもFacebookで賑やかな様子を眺めているのですが、本物5人に会えて嬉しいこと、この上なし💕昨年は10月13日に来館。このときは音ちゃんは、まだおしゃぶりを加えていましたが、4月に時君が生まれて、おしゃぶりもとれて、すっかりお姉ちゃんに。駒君と音ちゃんがお絵描きを楽しむ姿に、ご両親のDNAを受け継いだ将来が今から楽しみ💗子どもたちを相手に、私たちジジババ体験させてもらえて、とっても嬉しかったです。

駒君が着ているTシャツに描かれている恐竜は、撫でると色が緑色に代わるのです。慶子さんがいつもカラフルなファッションを楽しんでおられるので、子どもたちも色彩感覚に優れた才能を発揮していくに違いないと、孫の成長を楽しみにしているおばあちゃんの心境です。

少し前に帰られたばかりの三宅さんとはご夫妻も親しくされているそうで、ニアミスを残念がっておられました。ここではスペースの関係もあって、お会いした全ての方を紹介できませんでしたが、皆様猛暑が続いたり、突然の雷雨があったりとややこしい天候の中、ようこそおいで下さいました。つい最近覚えたばかりの言葉「感謝縁分」(ご縁をありがとうございます)で締めくくります。

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