2017.10.09infomation
10月21、22日に石田民三生誕116周年記念研究発表会「外(よそ)モノの支えた京都花街の芸」を開催
お知らせが遅くなり恐縮ですが、10月21日(土)と22日(日)のそれぞれ13時半、15時から京都楓錦会会員・中原逸郎さんの研究発表会を開催します。昨年2月20日(土)15時と17時に開催した石田民三監督生誕115年記念「北野上七軒の芸の継承に貢献した映画監督」に続くものです。
当初は石田監督の命日である10月1日を計画していましたが、諸般の都合で少し伸びての実施となりました。今年も10月1~5日に京都の代表的な秋祭りである北野天満宮の「ずいき祭」が行われたばかりですが、22日に参考上映する中にも、昭和11(1936)年ごろのお祭りの様子を撮影した「づいき祭り」があります(ミュージアム所在地地図上に掲載した写真はその一コマ。ちなみに左下の写真は、同じ頃の上七軒盆をどりの様子)。
始まったばかりのNHK朝ドラ「わろてんか」で、北野天神さんの境内でいろんな大衆芸能が行われている様子が描かれています(その中に、9月29日に開催した第1回桂花團治の「咄して観よかぃ」のゲスト、林幸治郎さんも出演されていたのに、お気付きでしたか?)。明治5(1872)年に祇園甲部で都をどりが開催された時、北野天満宮傍の上七軒でも花街舞踊が行われていたそうです。
今回の発表では、21日に祇園甲部の都をどりの作詞に携わった吉井勇(1886-1960)、22日に上七軒の演出に携わった石田民三(1901-1972)をそれぞれ取り上げますが、二人とも地元以外の出身者「外モノ」です。21日に参考上映する「祇園小唄絵日傘」には、祇園甲部を代表する揚屋「一力」内部など貴重な映像が多く写っていますし、22日に参考上映する「きぬよのみせ出し」など珍しい映像をご覧いただきます。
何かとお忙しいでしょうが、ぜひ皆さまお誘いあわせの上、お運びくださいませ。ご来場をお待ちしております。