おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2024.05.20infomation

開館10年目記念の特典DVDは『アリス・ギイ作品集』です💗

5月18日に満9周年を迎え、今の京町家での“おもちゃ映画ミュージアム”最後となる10年目を走り始めました。毎年アーカイブした映像の中から選んで、正会員とサポーター会員になって下さった皆様にお礼の気持ちを込めて、特典DVDを拵えています。

今回は「世界で最初の映画監督 アリス・ギイ作品集」を用意しました。昨年10月14日京都国際映画祭の会場の一つになり、プログラムの一つとして「アリス・ギイ生誕150年記念 活弁上映と講演会『アリスのいた映画史』」をしました。人気活動写真弁士の坂本頼光さんに登壇して頂き、軽やかなタッチが映像にピッタリのサイレント映画ピアニスト天宮遥さんの出演ということで、定員25名の会場に、応募者多数となり、抽選になりました。惜しくも落選した方には、ぜひこの特典映像でお楽しみいただければと思います。

というわけで、今回の特典映像はその折撮影したバージョンです。映像を提供いただきましたのは、これまでいくつもの展示や催しで協力いただいている三品幸博さんです。25年ほど前に「感じるものがあって」アメリカから購入された16㎜フィルムは、今となれば凄い目利きと感嘆しますが、当時は早すぎて「アリス・ギイは注目されず」だったそうです。本当は5作品あり、映画祭では坂本さんに書下ろし5作品一挙上映という、またもや無茶ぶりを発揮して活弁をお願いしました。翻訳は吉川恵子さんにお願いしました。

アリス・ギイは1873年に生まれ、1968年に亡くなっています。2023年は彼女の生誕150年という節目。それに合わせて、吉田はるみ先生が昨年7月に『アリスのいた映画史』(彩流社)を出版されましたので、そのお披露目も兼ねて上映後に講演をして頂きました。

とても読みやすい本ですので、こちらもぜひお買い求めください。

この上映内容と講演会については、その折の新着情報で書いていますので、良ければクリックしてご覧下さい。/news/infomation/9140.html

特典用に用意したのはこの5作品の中から選んだ3作品。①『仕込まれたハーモニー』(原題“Canned Harmony”、1912年)②ヘンダーソン巡査(原題“Officer Henderson”、1913年)③『肘掛椅子の少女』(原題“The Girl in the Arm-chair”、1912年)です。これらの映画は、アリスがハーバード・ブラシェと結婚してアメリカに渡り、1910年に設立した映画会社ソラックス・フィルム・カンパニーで作った作品です。最初の映画監督というだけでなく、自分のスタジオ付き映画会社を作った女性映画監督というのも凄いです。映画美術もしっかり作られていますし、当時の社会も投影されていますので、楽しんで頂けると思います。生涯で1000本ともされる多くの作品を作ったアリス・ギイですが、ほとんど残っていないのが惜しまれます。本当に、どうして世界の映画史からすっぽり抜け落ちていたのでしょうね。。。

正会員・サポーターは随時募集しています。詳しくは、こちらをご覧下さい。/news/important/79.html

一緒に貴重な映像資料を次世代に継承するために活動をしていきましょう。ご連絡をお待ちしています!!!!!

なお、これまでの特典につきましてはミュージアムグッズのコーナーで紹介しておりますので、10作品の中からお好きなものをお選び下さい。/goods/

どうぞ、宜しくお願いいたします。

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