2015.10.22infomation
10月23日午後3時、「トーレンスのターンテーブルでレコードを聴いてみる会」
今夜、守口市在住のロナルド・サントスさんが3度目の来館。宝の持ち腐れ状態になっているトーレンスのターンテーブルを修理してもらいました。最初の来館の時は、全く音を聞くことができず、「誰か直してくれる人現れないかしら」と思っていたころ。「病気のオーディオを治療するのは自分の生きがい」という彼は、いくつかある問題点を特定し、早速治療。初めて音を聞いたとき、一緒に「ばんざーい」をして喜んだこと今もよく覚えています。次の来館の時は左アームの修理、そして今回は不安定な右アームの修理をしてもらいました。試行錯誤の末、見事に美しい音色が高い天井のミュージアム内に響き渡りました。
オーディオに関心がある人は例外なく、これら音響設備に見入っています。「良い音でこだわりの一枚を聴いてみたい」という声に押されて、無理を言って彼に修理に来てほしいと依頼しました。サントスさんの素晴らしい治療で、明日午後3時、「トーレンスのターンテーブルでレコードを聴いてみる会」を開催します。
近所に世間ではあまり知られていないユニークなコレクターがおられ、「何か一緒にできることがあるのではないか」とフラリと訪ねて来られたことがありました。先日イベントへの参加を依頼しましたところ快諾。明日は音に関するコレクションを披露してくださる見込みです。大いに楽しみです。
昨日は、イベントの賛同者である会員の川端さんが、一足先にコレクションを持参。ポータブル蓄音機で、ベルトラメリ能子(よしこ)さんの「君よ知るや南の国」、初代桂春団治の落語「寄合酒」、レコードドラマ「軍神 肉弾三勇士」などを試聴させていただきました。レコードを裏表かける毎に針を変えたり、手回ししたりと随分手間がかかりますが、そういったことも含めた懐かしさが、良い味を醸し出します。
オープンリールレコーダーで、ローリング・ストーンズやドノバンなども聴かせてもらいました。レコードドラマは、上手な語り手揃いで、目を閉じると情景が浮かんできます。肉弾三勇士は、ミュージアムの改修工事中に、そのことを記した古新聞が出てきて興味を持って調べたこともあり、たっての希望でご持参いただきました。現政権のやり方に対する危惧もあり、プロパガンダのために英雄美談にまつりあげられた彼らの話を、若い人にこそ聞いて知ってほしいと思います。
先ず、試しにやってみて、面白ければ第2回、第3回と続けたいと思います。要入館料で、レコードなどの持ち込み可です。関心がある方は、どうぞいらしてください。