2025.09.01information
9月14日(日)女性に焦点を当てた無声映画を大森くみこさんの活弁で上映‼

今日から9月。少しは秋らしい気配が感じられても良い頃なのに、一向にそうはならず連日の猛暑でぐったりしています。とはいえ、9月14日に迫った活弁上映会のお知らせを急がねばならず、大汗をかいています💦 8月23日から来ている京都芸術デザイン専門学校の学生さんにチラシをデザインしてもらい、ようやく出来上がりましたので、慌て気味にお知らせを兼ねて紹介します。
今回は無声映画に登場する女性に焦点を当てた特集2プログラムを用意しました。ひとつは今春作った『ちゃんばら時代の女たち』(29作品、約40分)です。毎年、正会員になってくださった方へのお礼に、アーカイブした作品を編集して特典DVDをお渡ししています。本作品はその11番目。漠然と「この作品を活弁付きで上映する場を設けたいなぁ」と思っていたところ、1996年に始まった「あいち国際女性映画祭」のことを知りました。30回目を数えるこの映画祭が9月11日から実施されるのに合わせて、当館でも、この作品集を上映したいと、早速活動写真弁士の大森くみこさんと天宮遥さんにお願いして、9月14日を抑えてもらうことができました。いよいよそれが2週間後です。どうぞ奮ってご参加下さいませ。

DVD『ちゃんばら時代の女たち』の内容については、こちらで書いております。

どうして29作品という中途半端な数字かは、「たまたまそうなっただけ」と連れ合いは申しますが、活弁を引き受けてくださった大森さんは、どれもこれも短い断片とは申せ、29作品全てを調べながら台本を書かれるため、今更ながら随分と負担を強いることになったことをお詫びしました。優しい大森さんは「当日をお楽しみになさって下さい」とだけ仰って、感謝感謝感謝です。
DVDには、『改定 國定忠次』と『血煙荒神山』の2作品を、京都国際映画祭で坂本頼光さんに活弁上映して頂いたときのものを使用しました。もしもお手元にこのDVDがございましたら、14日の大森さんの活弁と聞き比べてお楽しみいただきたいところ。台本は活動写真弁士さんがそれぞれ書かれますので、同じ素材でも見方、考え方が反映していて面白いです。演奏は共に天宮遥さんですが、活弁士さんの出方によって演奏も変わってくるので、それこそ即興演奏の醍醐味が味わえます。
そして特集プログラムの2は、アメリカ議会図書館国立視聴覚保存センターで保管されている作品群の中から貴重な作品をお借りした“Get Your Man”です。邦題は『恋人強奪』(1927年、53分)。冒頭に「この映画の完全なプリントは現存していないことが分かっています。タイトルは残っていますが、ナイトレートフィルム作品の為、硝酸塩で劣化して映像の一部は失われています。これらの部分は本番スチル写真やいくつものブリッジタイトルで置き換えました」とあります。11分過ぎから20分くらいまでが顕著で、映画の終わり近くにもフィルムが劣化した状態の映像があり、それらが本当に惜しいのですが、古い映画のアーカイブに取り組む当館でご覧いただくのに相応しいかとも思います。
私どもの活動のきっかけになったのが、ロシアで見つかった『何が彼女をそうさせたか』(1929年、帝キネ、鈴木重吉監督)の復元でした。傾向映画の代表作とされていますが、冒頭、ラストなど肝心な部分の多くが欠落していましたが、それを残された資料を基に字幕で補って復元し、1999年イタリアポルデノーネ無声映画祭で、ドイツのギュンター・A・ヴーフヴァルトさんの演奏付きで上映しました。 “Get Your Man” はそのことを私どもに思い出させてくれました。 “Get Your Man”上映は、劣化した映画がどのようになるのか知って広く貰う機会になりますし、そういう状態でも良い作品を後世に残そうと努力する人々の思いが観る人にダイレクトに伝わると思います。

主役のクララ・ボウ(右、ナンシー・ウォーシントン役)とチャールズ・バディー・ロジャース(ロベール・アルバン役)。クララ・ボウはチャーミングで、大森さんが好きなのも分かります。恋人役のチャールズ・バディー・ロジャースも甘くハンサムで、多くのファンを獲得したというのも納得。
あらすじは、親同士によって幼いときに婚約を交わしたロベールとシモーヌ。17年後結婚のためにパリを訪れたロベールは、アメリカ人でシモーヌの友人でもあったナンシーと数度の運命的な出会いをして、二人は恋に落ちます。一方のシモーヌにも別に好きな人がいると打ち明けられたナンシーは一計を案じます。そして…
この作品をお借りするのに、議会図書館の担当者様と英語でやり取りしたのですが、AIの時代ならばこそで、進化の恩恵を受けて無事クリアできました。願わくばこうして4Kで修復された作品をひとりでも多くの方にご覧いただきたいです。
会場が築100年を超えた古民家でもあり、安全を考慮して定員24名で参加者を募ります(予約優先)。参加費は入館料込みで3000円(正会員は2500円)です。暑いので携帯扇風機をご利用の方もおられるでしょうが、昨今リチウム電池に用火災が相次いでいますので、恐縮ですが持ち込みをご遠慮願います。ご協力宜しくお願いします。会場は13時、開演は13時半。いつものお願いですが、冷房をしていても不十分ですので、できるだけ涼やかな服装でお越しくださいませ。
皆様からのご予約をお待ちしております。✉info@toyfilm-museum.jp /☎075-496-8008まで。


