おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2020.07.14infomation

8月開催の資料展「『満州国』って、知っていますか?」のご案内

8月の企画展は、資料展「『満州国』って、知っていますか?」をします(「満洲」が正しいという意見もありますが、新聞表記に倣って満州にしますことを、ご了承願います)。

広範囲にわたる「満州国」について、狭いミュージアムで展開することはとても無理なので、お子様ランチ風に少しずつ資料を展示することで、かつて日本が中国東北部に築いた傀儡国家「満州国」があったことを、少しでも知って貰えたらと思います。

昨年8月12日に最初の「映像を通して平和を考える」をしました。その時は滋賀県長浜市高月観音の里歴史民俗資料館学芸員の西原雄大さんを講師に「近代記録映像から災害・文化・戦争を考える」の演題で、当館所蔵戦争記録映像をご覧頂きながら解説をしていただきました。その時の様子は、こちらで書いています。

引き続き、12月8日に「映像を通して平和を考えるPart2」を近畿大学工業高等専門学校の田中和幸准教授と大阪大学大学院の安岡健一准教授をお招きして開催しました。タイトルは「ブラジル移民と満州移民送出の背景を探る」。その振り返りは長文で恐縮なのですが、田中先生 安岡先生 太田(文)  で書きました。お手すきの折りにご覧いただければ幸いです。

さて、Part2の参加者には、子どもの頃「満州」から引き上げてきた人、引き上げる途中で亡くなった方のご遺族らもおられました。この月の企画展は河田隆史さんにご協力をいただいてポスターや雑誌、映像などをご覧頂く「戦争プロパガンダ展」でした。見に来てくださった人々の中には、戦争でお身内を亡くされた方の他、想像以上に「満州」からの引き揚げ者が多くおられ、その方たちの話を聞く場を設けたいと強く思いました。それが今回の企画展のきっかけです。所蔵する満州に関する映像も随時ご覧頂きますので「映像を通して平和を考えるPart3」に位置付けました。

そうしたお話をお聞きする場は8月23日です。COVID-19さえなければ、この日がミュージアム所在地域の地蔵盆でした(つい先日、中止の決定)。子ども達に紙芝居「やっちゃんと3人のおかあさん」上演と羽ばたく折り鶴を作るワークショップをしてから、「満州」をテーマに茶話会をしようと思っていました。でも、地域を越えて、老若男女どなたでも、マスク着用でお越し下さい。8月展示のために立命館大学国際平和ミュージアムから紙芝居「大日向村」をお借りしますので、ご希望があれば「やっちゃんと3人のおかあさん」と併せて披露しようかと思っています。

荒木昭夫さんの大きな紙芝居「やっちゃんと3人のお母さん」は、ある中国残留日本人孤児の実話を基にしたお話です。長いので、その一部分をご覧頂こうと思っています。もう一つの紙芝居「大日向村」は、戦時中に作られました。国内で初めて分村して「満州」に送り出すことによって政府から模範的な農村として賞賛された旧大日向村のお話です。この作品は作家の和田伝(つとう)(1900-1985)が1939年に書いた小説「大日向村」を基にし、国が推し進めた「満州政策」の推進に影響を与えたとされています。1940年には、豊田四郎監督による国策映画「大日向村」(東京発声映画製作所)も制作されました。

紙芝居も折り紙作りも茶話会も要入館料ですが参加費は不要です。どなたでもお越し下さいませ。時節柄マスク着用と、入り口に置いています消毒アルコールで手指の消毒にご協力願います。

なお、8月7~13日、京都シネマで大阪芸大映像学科卒小原浩靖監督『日本人の忘れもの~フィリピンと中国の残留邦人』が上映されます。大阪十三の第七芸術劇場では8日からです。企画展のテーマとも一致していますので、期間中は予告編を随時上映します。ぜひ劇場へ足を運んでご覧いただければ嬉しいです‼

尚、午前中上映している学生映画(入館料込1000円)も、8月前半は戦争に関する若者たちの作品ですので、こちらもぜひ覧下さい。それから、8月1日の松岡 勲さんの講演会「靖国を問う~遺児集団参拝と強制合祀」については、こちらに詳しく書きました。

COVID-19第2波が心配ですが、感染拡大に気を付けながら、平和を考える大切な8月にしたいと思います。

 

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