おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2020.12.17column

展覧会「川本喜八郎+岡本忠成 パペット アニメーショウ2020」

岡本忠成さんの奥様から、国立映画アーカイブで19日から始まる展覧会の案内が届きました。お便りに「なつかしい題名の催し」とあるのは、「川本・岡本 パペットアニメーショウ」を指します。昨年からこうした企画案があると聞いていましたが、いよいよ明後日から始まります。

国産アニメ誕生100年の年に、いろんな方たちのご協力を得て、持永只仁さん、川本喜八郎さん、岡本忠成さんの作品で使われた人形を展示することができました。師弟3人の作品が揃ったのは、この時が初めてだったそうです。

この頃は、大切な人形に万一のことがあってはいけないと思って、わずか5日間限定の展示にしましたが、遠くからも見に来ていただきました。展示に際しては、アニメーション史研究の故・渡辺泰先生から、「川本・岡本 パペットアニメーショウ」のパンフレットなど貴重な資料をお借りして、豊かな内容でご覧頂くことができました。

2017年の展示でご縁を頂戴したことから、昨年の京都国際映画祭では、「京都ゆかりのアニメーション」というプログラムを組んで、川本喜八郎さんの『花折り』(1968年)を大江能楽堂で上映しました。壬生狂言を基にした作品を伝統の能舞台で上映することができて、感慨無量でした。そして、今年は岡本忠成さんの墨絵風アニメーションを上映しようと思っていました。

コロナ感染拡大のため、結局それは実現できませんでしたが、今年1月15日~3月22日まで、岡本忠成さんの小さな資料展を開催することができました。

川本喜八郎さん没後10年、岡本忠成さん没後30年の節目の年に、お二人の仕事を広く知ってもらえる展覧会が開催されることを、本当に嬉しく思います。会期は来年3月28日までですので、その間に少しはコロナ禍が鎮まってくれていたら良いですね。

それと、小さな文字ではありますが、川本喜八郎さんと岡本忠成さんの傑作アニメーションを選んで、4Kデジタル修復するプロジェクトが始動するとチラシ裏面にあります。一つ前進です‼

 

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