2026.02.17column
いろんなお雛様を飾ってお待ちしています🎎
今日は旧暦のお正月。日本の旧暦は中国から伝わりましたが、明治になって西暦を採用しました。暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続いています。けれども、少しずつ春の息吹を感じることが増えてきました。先にもお知らせしましたが、3月1日新ミュージアムの近く、千両ケ辻周辺でお雛様のお祭りがあります。
そのことをタイトルに書こうと「お雛様」の絵文字を検索したら「🎎」がありました。お内裏様が向かって左、お雛様が右。明治になって変わったのは暦だけではありません。西洋式に明治天皇が向かって左に、皇后さまが右に並ばれました。それ以降この並びになりましたが、江戸時代まではそうではありませんでした。千年の都を誇る京都において、お雛様を飾る場合は左右が逆になります。古来より位の高さは、右大臣より左大臣の方が高かったので、お内裏様を向かって右に、お雛様を左に並べるのが常です。
参考にもなりますので「千両ケ辻ひな祭り~桃の節句の彩り」展のチラシを掲載します。

この催しに当館も初めて参加します。京都から関東に転居された正会員さんからお母様遺愛の明治時代の立派なお雛様セットをもらい受けた時には、下掲写真のようにずらりと並べてご覧いただきました。

2022年の上巳の節句の折のことです。鬼さんが笑うかもしれませんが、「来年はこのお雛様を西陣でお披露目出来たらなぁ」と思っています。
今年は瀬戸内地方のお雛様と、山口県の大内雛人形、そして奈良の一刀彫の立雛を並べました。

京都AKP(Associated Kyoto Program)のジャスティーン・ウィッシンガー先生。お雛様の長い袂が特徴で、山車にみられるような立体的な獅子が刺繍されています。お内裏様の着物は朽ちていたのですが、この人形を包んでくださった骨董品屋さんの風呂敷が黄色だったので、丁度いいとばかりに縫って黄袍みたいにしました。下には五人囃子を並べましたが、どういうわけか小鼓が2体あって、謡が不在です。

こちらの人形、手前は山口県の大内雛人形。なんでも名古屋の熱田神宮宮司さん宅で愛でられていたようです。大内人形は木彫りに漆塗りでまあるいのが特徴のようですが、このお人形さんは手で綺麗に彩色されています。線で描かれた切れ長な目に、おちょぼ口が愛らしいです。ネットで調べたら、室町時代に西日本一とも言われた山口の大内氏の中興の祖、弘世は、京に強い憧れを抱いていて、京からお姫様を迎え入れました。弘世はお姫様が華やかな京を懐かしめるように、京から人形職人を呼び寄せ、一室を人形で飾ったそうです。お姫様もこの贈り物を大変に喜んだことから、大内雛人形は「夫婦円満」「家内安全」のお守りともいわれていて、お祝いの贈り物に用いられているそうです。お姫様は特に丸い人形を好んだため、大内雛人形の基本形はまんまるということで、みているだけでほっこりします。
奥のは古今雛。古いので、抜け毛が気になりますが、今年はどうにか宝冠を被せることができました。群馬からお越しくださった松井さんです。

そして、こちらは奈良一刀彫の立雛。前から欲しいと思っていた次郎左衛門雛にどことなく似ているので買った現代作家のお雛様。そして、どこかお金持ちのお嬢様用に特別に織られたと思われる袋帯。両面に様々な季節の愛でものが描かれています。そのうちの上巳の節句の絵柄をひろげました。描かれているのが立雛です。大阪と京都市内からお越しくださったお客様にも見て頂きました。
3月1日「千両ケ辻ひな祭り」は、各家の秘蔵のお雛様が展示されるほか、町家の坪庭公開、西陣織会館で十二単の着付けなどの見学など盛りだくさんに計画されていますので、ぜひお越しください。詳しくは、こちらをご覧ください。千両ヶ辻 ひな祭り - 西陣・千両ヶ辻 ひな祭り 公式サイト
京博連のスタンプラリーにも参加しておりますので、既に台紙をお持ちの方はお忘れなく。まだお持ちでない方は当館にもございますので、遠慮なくお声がけください。スタンプラリーは3月15日までです。


