おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2021.01.23column

8ミリ映画41作品の寄贈を受けました‼

きょう、大阪芸大映像学科卒業生(V8)の北村真平さんから、市販された8ミリ映画41作品を寄贈していただきました。

昨年9月にも、シネマテーク・フランセーズのカタログを寄贈していただき、

もっと以前、開館間なしの折にも、上掲フィルムの種類を並べたポスターも寄贈していただいていますので、北村さんのご親切に感謝で一杯です。

芸大卒業後にドキュメンタリー映画のプロダクションでプロデューサーとして、アイヌの歌やオーロラ映像、博覧会映像などを制作し、ハリウッドに渡り、特撮作品の『エルム街の悪夢4.ドリームマスター』、『アポロ13』、『スターシップ・トゥルーパース』、『ターピュランス』、『スコーピオン・キング』などの仕事もされています。

特に、『アポロ13』(1995)の特撮を紹介するNHKの番組で、アポロ13の模型を製作している様子が取材され、インタビューに答えておられる場面が映っていました。覚えておられる方もおられるでしょう。今は模型ではなく、すべてCGで済ますようになってしまいましたが、アポロ13が飛び上がるシーンで、冷却した氷が飛び散る描写は大変リアルな表現でした。

話は戻りますが、41作品全てをキチンと箱に詰めました。「上手いもんだねぇ」と感心して連れ合いに言いましたら、「撮影部では、たくさんの機材を、どうやって運んだら良いかいつも考えていたから」と申します。何一つ、無駄な経験はありませんねぇ。

それはそうと、今朝の朝ドラ「おちょやん」を見ていましたら、活動写真の撮影現場で、カメラマンがクランクを一定のリズムでグルグル回していました。以前名キャメラマンとして知られる宮川一夫先生にお聞きしたのですが、日活京都の現像部から撮影部に移ったとき、毎朝クランクを回す練習をしたそうです。1秒間に2回転、1フィート(16コマ)です。それを正確に回す、体で覚える修練です。宮川先生の原点を知るような思いで、テレビを見ました。

現役活動写真弁士の坂本頼光さんが、15日に続き20日にも「おちょやん」に弁士役で登場していました。丁度、活動写真弁士の資料展をしていますので、ご覧頂ければ番組をもっと楽しめるように思います。1月は「弁士の誕生と映画の発達」がテーマですが、2月になると「活動写真弁士の黄金時代」に展示替えします。

「おちょやん」で、まだ「映画」と呼ばれる前の「キネマ」「活動写真」と呼ばれていた時代の撮影現場の様子や映画に関わる人々の様子がうかがい知ることができて、朝ドラを見ることは毎朝の楽しみとなっています。

8ミリフィルムが登場するのはまだまだ後の時代のことですが。

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