おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2016.03.19column

賑やかなミュージアム

 

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今日から「京都市伝統産業の日」が始まりました。当館が京友禅型染工場跡だったことから市の担当者から参加を呼びかけられ、初参加。朝10時半、いつものように暖簾をかけて開館の用意をしていると、早速着物姿の4人の女性が来館。それぞれから「きもの無料入場券」を受け取りました。以前参加した「関西文化の日」の無料イベントは、各日の参加者の人数をカウントしなければならなかったのですが、これならひと手間省けて助かります。

昨日から始まった特別企画展「懐かしのSPレコードを観て!聴いて‼楽しもう!」はご存じではなく、市の伝統産業の日イベント冊子を見て訪ねてくださったようです。毎年恒例の行事になり、この日を楽しみにいておられる様子が伝わってきました。興味深げに見入っておられるのは光学玩具の一つ、ゾーイトロープ。ちょうど特別企画展でも、アニメーションの原理が分かる玩具をたくさん紹介しているので、楽しんでいただけたようです。手前女性の帯に可愛らしいワンちゃんの絵が描かれているのも観ていただきたくて、この角度から撮りました。

着物姿は、やはり良いですねぇ。午後からも数人の着物姿の人に来館いただき、コレクター諸氏の可愛らしい玩具や絵本などのカラフルさと相まって、目にも鮮やかで華やいだミュージアムになりました。話し声が途切れることなく、楽しい一日が過ごせました。「明日は天気が良いそうなので、もっと着物姿の人が多いと思いますよ」と言っていただきました。どうか、そうでありますように。

今日印象に残ったのは、フィルムを寄贈いただいた方のお姉さま。聾宝手話映画を作っておられ、その監督をなさっている方と一緒に来館いただきました。毎年そうした作品を発表する機会があるのだそうです。いつか、うちでも発表してもらえたら良いなぁと話しました。寄贈いただいたフィルムのうちテレシネ化したものを何本か観ていただき、喜んでいただきました。

兵庫県朝来市で「想い出の記録博物館」をやっておられる館長さんとは、古民家が解体される時に見つかったフィルムなどの連携を依頼しました。同市では昨年4月に古民家を買って改装する場合、解体の費用を市が補助する制度ができたそうです。それを契機に、古い普通の民家を潰すのが加速していると聞きました。地元の持ち主さんの選択とよそ者の感覚では違うのでしょうから言葉は挟めませんが、せめて解体の時に貴重な文化遺産がないか、その見極めが大切だと話しました。

11日にも来館いただいた男性は、その後府立鴨川公園に建立されて間もないころの尾上松之助像の写真や、1936(昭和11)年に撮影した松竹下加茂撮影所の集合写真などを見せていただきました。1950(昭和25)年7月24日に同撮影所倉庫が火災に遭いましたから、燃える前の貴重な写真です。新聞で花火のように燃えている写真を見たと教えて貰いましたので、近いうちに新聞のデータベースを調べに行きたいと思います。今日はレコードに興味があるという友人と一緒に来館いただき、仲間の説明を聞きながら楽しいひと時を過ごしていただきました。

京都市内の女子高校生が来館してくださったのも嬉しかったです。同志社国際高校放送部の生徒さんらが、取材で来てくださったことはありますが、それ以外では高校生の来館は初めてではないかしら?「以前から興味があったので」と言ってもらえたのが、何とも嬉しい出来事でした。

それから12日に来館いただいたイラストレーターの女性は、「自分の作品の参考になるから」と今回の特別展を楽しみにして再訪。仲間の説明を熱心に聞いておられました。前回購入いただいた驚き盤セットの仕上がりも楽しみです。彼女は、販売を始めたばかりの驚き盤購入1番目のお客様。

明日は、どんな出会いがあるか、それを楽しみにして、今日は店仕舞い。たくさんの人の笑顔が見れますように‼

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