おもちゃ映画ミュージアム
おもちゃ映画ミュージアム
Toy Film Museum

2024.12.22column

今日の素敵な出会いから

今日出会った若者と意気投合し、来年、新拠点で彼、澤田佳佑さんにお話をして貰うことにしました。戦後の日本全国にあった約1万館の映画館を調査しておられて、彼のブログ「振り返ればロバがいる」を試みにクリックしたら、今日の記事は何と!我が故郷、富山県砺波市とその周辺の調査でした‼
 
砺波平野の散居村で育った私の子どもの頃の映画に関する思い出と言えば、学校の体育館で全校児童が集まって映画を鑑賞したこと。その後は、学校から勧められた作品を砺波市出町の映画館へ行って鑑賞したことぐらい。澤田さんが、その映画館について19日、20日と現地調査をして早速書かれたのを読んで、初めて知ったことも多く、素晴らしい活動だなぁと思いました。https://ayc.hatenablog.com/ 
 
それら訪問調査した足跡をマッピングしたサイトは「消えた映画館の記憶」をご覧下さい。https://hekikaicinema.memo.wiki/
昨日は京都府北部から「映画館の建物を見て歩くのが好き」という女性が来館されましたが、彼女に「12月28日で閉まるから」と当館見学を勧めて下さったのが澤田さんだったことも分かりました💗
 
2024年1月26日にオンラインで開催された「全国映画資料アーカイブサミット2024」https://www.vipo.or.jp/news/40325/でも発表されていて、来年の発表も一つの機会となって映画が娯楽の王様だった時代の日本各地に於ける映画館事情が分かれば良いなぁと思います。
 
続いての一組は、毎日〈ヒロシマへ ヒロシマから〉通信を東京から日本全国に発信されている竹内良男さんを案内して、2回目の出会いとなる佐藤 優さんが来館。「あれっ、28日のさよなら会に来てくれるんじゃなかったけ?」と私。「そうですよ」とケロリと彼女。
 
最初に会ったのは8月16日のことで、その時は竹内さんから「京都のおもちゃ映画ミュージアムに行くと良い」と勧められて広島の帰りに来館して頂きました。だけどその竹内さんとは、まだお目にかかったことがなかったので、「いつかお会いしたいものだ」とずっと思っていました。その念願が叶ったので、本当に嬉しい💗
 
若い佐藤さんも素晴らしい若者です。〈ヒロシマ〉通信に記載されているプロフィールによれば、2001 年、宮城県生まれ。原爆や平和について学びたいと、広島市立大学へ進学。広島平和記念資料館での資料整理のボランティアや、旧広島陸軍被服支廠を舞台とした紙芝居の制作などを行う。2024 年 8 月、被爆者・切明千枝子さんの歌集「ひろしまを想う」を出版。「被爆者と若い世代をつなぐ集い」を毎月開催。現在は一橋大学大学院社会学研究科で「福島原発事故の避難者」をテーマに研究をしている。
 
いつか那須にある千振へお二人と一緒に行って、満洲移民を促進する目的で作られたと思われる昔の映像を地元の皆さんと見る機会を設けたいと思いました。コロナで実行できずにいましたが、素晴らしい出会いを得たこともあり、戦後80年になる来年こそ実現できたら良いなぁと思います。
 
他にもアメリカのメディア関係でお仕事をされている女性とそのご主人様のカップルを、親しくさせていただいている布施利洋さんが案内して下さいました。ニューヨークで仕事をされているので、昨年9月ニューヨークを訪問した時の物価高について話しましたら、アメリカの大学生も多額の奨学金を抱えて大変な状況だとのことでした。今国会では「年収103万円の壁」が取り上げられていますが、未来を担う若者も抱える「年収の壁」問題はアメリカも同じ状況なのだと溜息をつきました。
 
布施さんは12月8日同志社大学で開催した「活弁上映で蘇るキネマ画『忠臣蔵』」の撮影を手伝って下さったお一人。イベントは大勢の人を魅了して、大成功の裡に終えることができました。その公演で関心を持って来て下さった女性の姿も。芹川文彰さんが残したキネマ画に対し、凄く興味を抱かれ、この絵の研究が進むことを期待しておられました。彼女が学芸員をする草津市立草津宿交流館 国史跡草津宿本陣には、「忠臣蔵」の中心人物浅野内匠頭と吉良上野介がわずか9日違いで宿泊した記録が残っているそうです。他にも討入後断絶となった吉良家は、分家の蒔田義俊が吉良姓を名乗ることを許されて、高家の役職を引き継ぎ、再興後も御定本陣(定宿)として利用していた記録も残っているとのこと。両家の結末の対比がより一層この物語への人々の心をつかみ、今も語り継がれているのでしょう。
 
現在地でのミュージアム活動は28日で終えるということで、「今のうちに」と訪ねて下さる人が増えています。休館日もあるのであと5日。最終日28日には14時半から「さよなら会」をしますので、通常見学は13時で終了します。「さよなら会」は既に予定人数に達しています。当日は短編ドキュメンタリー映画「Toy Film Story(仮題)」の撮影を予定していますので、参加の皆様には、受付時に撮影同意書に署名をお願いします。最後の日を交流の日として楽しく過ごしましょう‼寒いので、できるだけ温かい服装でお越しくださいませ‼

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