おもちゃ映画ミュージアム
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Toy Film Museum

2026.03.08column

今週末の3月14日、新野敏也のレーザーポインター映画教室7開催‼

今朝の京都新聞催し案内欄“まちかど”で、14日に開催する「新野敏也のレーザーポインター映画教室7 スピードとヴァイオレンスの起源」のお知らせを掲載して頂きました。早速お申し込みを頂戴し、嬉しく思っています。まだお席に余裕がございますので、ぜひご一緒に楽しみましょう。

催しを計画したのは、2月28日アメリカとイスラエルがイラン・イスラム共和国に対して実施した軍事攻撃作戦によって最高指導者ハメネイ師らを殺害する前のことであり、周辺諸国も含めて世界中が緊張を強いられている今、果たしてふさわしいイベントタイトルなのかと気になります。でも内容は、映画初期の無声映画時代、CGも何もない時代に体を張って、見る人々を精いっぱい楽しませようと頑張ったアメリカ喜劇映画人たちのドタバタ喜劇を紹介するというもの。教室で新野さんが用意される内容や喜劇映画研究会所蔵の『ワンダリング・ウィリーズ』(1926年)『前進!』(1925年)、『最後の連続活劇!』(1925年)、そして最後にご覧に入れる当館所蔵『スナブ北へ行く』(1923年)を頭を空っぽにして暫しお楽しみいただけたらと思います。

最後にご覧に入れる『スナブ北へ行く』。主演はスナブ・ポラードで、マリー・モスクイーネとジミー・フィンレイソン(後のローレル&アーディ作品の常連)が共演しています。監督はチャールズ・パロット(後のチャーリー・チェイス)。

原題『A Tough Winter』は、主演のスナブ・ポラードが「寒さ」と戦う爆笑の一編です。この作品が日本で公開されたか否かを知りたかったので、AIに尋ねたところ「スナブ・ポラード(ハル・ローチ製作作品)は、1920年代前半に日本でも大量に輸入されていました。別の邦題『スナブの厳冬』や『スナブの北極探検』などの名称で親しまれていた形跡があります」と教えてくれたので、これまでもお世話になってる戦前映画資料収集による映画史的発掘をされている三品ゆきひろさんにお尋ねしました。その結果、

「日本で公開された記録はどうも不明です。スナップ・ポラードは、ロイドの短篇喜劇の共演者でその頃はハリー・ポラアドの名前が週報に記載されています。1925年4月には神田日活館などでスナツブ・ポラードとしての主演した喜劇『専売特許』と『偉いぞ偉いぞ』が公開されているのは判りました。題名にスナップとはついていなかったですね。」と教えてもらいました。キネ旬ではどうなのかと思い、さらにお尋ねしたところ、

「キネマ旬報には、4巻以下の短篇映画、邦画洋画共に全く紹介していないため記録がなく、上映された映画館の週報が頼りです。その週報、国立映画アーカイブではまばらに保存したものを公開しており、スナップ・ポラードの『専売特許』や『偉いぞ偉いぞ』はその中から映画館で上映されたことが判りました。溝口健二や村田実など有名な監督も、最初は2巻や3巻の記録に残らない短篇を練習のために製作していたと思われます」とのお返事でした。

結局上映されたのか否かは不明ですが、9.5㎜短縮版は家庭向けに販売されていたのかも知れず、今検索中です。YouTubeで挙げられている作品と比べてみると、当館所蔵フィルムには、なぜ北へ行くことになったのかを描いた冒頭部分が描かれていますが、地下の居住スペースに降りていく部分がわずかに端折られていました。今回はコントラバスの生演奏でご覧いただきますが、これに活弁を付けたらもっと面白いだろうと思います。いずれ、実現できたらと…。

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